日本データベース学会

dbjapanメーリングリストアーカイブ(2003年)

Fw: 第2回 ALAN-Kプロジェクト講演会


岡山県立大学の国島です。

下記の講演会案内の転送を依頼されましたので、流させていただきます。
お問い合わせは高田ひとみ <takada [at] db.soc.i.kyoto-u.ac.jp> にお願いしま
す。

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国島丈生
kunishi [at] c.oka-pu.ac.jp

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今回は、特にSqueak入門書が、キムさんの本の翻訳書以外に2冊(8月およ び10
月刊行)出版されたことを記念して、キムさんの英文書(8月刊行)とあわせて4冊
の編著者3人による講演およびサイン会も企画しています。
また京都で実施しておりますプロジェクトの報告もいたしますので、これを機会にプ
ロジェクトに興味をお持ちの皆様の御参加をお待ちしております。また今後この活動
を広げていくためのボランティアも あわせて募集いたします。
なお参加費は無料ですが、参加される場合はあらかじめHitomi Takada <takada@db.
soc.i.kyoto-u.ac.jp>までご連絡をお願いいたします。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

高田ひとみ

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平成15年度第2回 ALAN-Kプロジェクト講演会
「21世紀を拓くIT時代の教育に向けて」
http://www.edu.soc.i.kyoto-u.ac.jp/akp/event/ALAN-K0310/

日時:2003年10月5日(日)9:30-15:50
会場:ぱ・る・るプラザ京都5階
http://www.mielparque.or.jp/kyt/kyt01.html
主催:京都大学21世紀COEプロジェクト「知識社会基盤構築のための情報学拠点形成
」
京都市教育委員会
京都ソフトアプリケーション
協賛:日本ヒューレット・パッカード

<今回の特色>
今回は、Alan Kay博士の講演とともに、博士の提唱する使いやすいコンピュータ言語
Squeakの入門書の著者(Kim Rose, Thoru Yamamoto, 齋藤礼美)が一堂に会して、
Squeakによる教育のあり方を中心に報告する点が特色となっている。
博士は、仕事は楽しんでやるべきという自説を持っており、同じ意味の社是(おもし
ろおかしく)を持つ堀場製作所の堀場雅夫会長に招待講演をお願いしている。また、
昨年度から京都で実施してきたプロジェクトの報告も予定している。
本講演会には、各方面からの参加を希望しているが、特にこの方面に関心を持たれて
いる、先生方、保護者の方々、学生、ボランティア志望の方々の参加を希望している。

<プログラム>
9:30-  オープニング 上林弥彦(京都大学情報学研究科長)
9:40-  招待講演 「「好き」にまかせろ!」堀場雅夫(堀場製作所会長)
10:00- 「子供だからこそ・京都だからこそ」
                  高木壽一(京都市副市長)
10:10-  Alan Kay博士の基調講演によせて 寺澤正雄(日本ヒューレット・パッカ
ード会長)
10:20-  基調講演 「Real Children, Real Computing, Real Math, Real Science
」
                  Alan Kay(Viewpoints Research Institute所長、HP研究所 シ
ニアフェロー)
                  通訳:喜多千草(京都大学学術情報メディアセンター助手)
11:20- 「Powerful Ideas in the Classroom」
                  Kim Rose(Viewpoints Research Institute)
                  通訳:大島芳樹(Viewpoints Research Institute)
11:50-   Squeak入門書の紹介
                  阿部和広(ビューポイントテクノロジー)
12:00-   昼食休憩
13:00-   Squeak入門書の著者によるサイン会
                  #下記の4冊の本について著者がサインを行います。
13:30- 「スクイークであそぼうをかたろう」Thoru Yamamoto、阿部和広
                「実践スクイーク教室 〜生徒の反応と課題」齋藤礼美
                      論評:Alan Kay, Kim Rose
                      論評補助:Rosanne Maloney、大島芳樹
14:40-   京都のALAN-Kプロジェクト報告
                  吉正健太郎(京都大学大学院)
15:40-   閉会の言葉 門川大作(京都市教育委員会教育長)

Squeak入門書
「スクイークであそぼう」著 Thoru Yamamoto
「実践スクイーク教室」著 齋藤礼美
「Powerful Ideas in the Classroom」著 B.J.Allen-Conn and Kim Rose
「Squeak入門」著 Mark Guzdial and Kim Rose 訳 軋音組

参加ご希望の方は下記までメールまたはFAXでお申し込みください。なお、参加費は
無料です。
連絡先:
京都大学大学院情報学研究科 
上林研究室 高田ひとみ 
takada [at] db.soc.i.kyoto-u.ac.jp 
FAX: 075-753-4970


教育メディアとしてのパーソナルコンピュータの開発を早くから提唱してきたAlan 
Kay博士は、70年代から子供たちの教育へのコンピュータ利用をライフワークとして
取り組んできている。最近では、ロスアンゼルスにViewpoints Research Institute 
というNPOを作って、複数の学校での実践や各地での講演を精力的にこなしている。
教育に限らない独創的な成果は高く評価されており、現在HP研究所のシニア・フェロ
ーとしても活躍している。Alan Kay博士が使いやすいコンピュータを理想としてきた
背景には、誰でもコンピュータの能力を活かせるようにするべきであるという考えが
ある。使いやすい言語を用いると、コンピュータの概念学習だけでなく、その応用、
特に創造性育成の教育に有用であるというのが博士の基本的な考えである。このため
にSqueakという言語が開発された。4月から博士は、京都大学情報学研究科の客員教
授として、教育への応用だけでなく、オブジェクト指向言語、利用者インタフェース
などの先駆的な業績を後述の指導に生かしていただいている。前期は、京都大学と
UCLAを結んだ回線を利用した遠隔教育で創造性とは何か、創造性支援の教育とはどの
ようにあるべきかという講義を実施した。既に、京都大学、京都市教育委員会、京都
ソフトアプリケーションなどの協力で、京都市の学校(御所南小学校、高倉小学校、
京都御池中学校、堀川高校、西京高校)で、Kay博士の情報教育理念にもとづいた教
育を、ALAN-K(Advanced LeAning Network in Kyoto)プロジェクトとして実施して
きており、今回の講演会参加者のご協力をいただきさらにこのプロジェクトを発展さ
せたい。
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