dbjapanメーリングリストアーカイブ(2003年)
DBWeb2003 参加募集
- To: dbjapan [at] dbsj.org
- Subject: DBWeb2003 参加募集
- From: ichikay [at] yamaguchi-u.ac.jp
- Date: Tue, 11 Nov 2003 11:18:41 +0900
SIGMOD-J CHAPTER ML 講読者各位 (重複してお受け取りになられた方はご容赦下さい.) 11/26-27 とお台場の日本科学未来館で開催する DBWeb2003 のプログラム が確定いたしました.多数のご参加お待ち申し上げております. ---------- 市川哲彦 山口大学メディア基盤センター Phone: 083-933-5990; Fax: 083-933-5781 E-mail: ichikay@yamaguchi-u.ac.jp(-0-)fuA. ____________________________________________________________ [論文募集 (2003/11/11版)] データベースとWeb情報システムに関するシンポジウム (DBWeb2003) --- 情報融合 --- (http://pfp7.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~ichikawa/dbweb2003/) 日程: 2003年11月26日(水)〜27日(木)<br> 場所: 日本科学未来館 (http://www.miraikan.jst.go.jp) 〒135-0064東京都江東区青海2丁目41番地 TEL :03-3570-9151 (代表) FAX :03-3570-9150 主催: 日本情報処理学会データベースシステム研究会 http://hikendbs.eei.metro-u.ac.jp/sigdbs/ 主査: 石川 博 (東京都立大学) 幹事: 市川 哲彦 (山口大学), 佐藤 聡 (筑波大学), 原 隆浩 (大阪大学), 土田 正士 ((株)日立製作所) 協賛: ACM SIGMOD日本支部 電子情報通信学会データ工学研究専門委員会 日本データベース学会 文部科学省科学研究費補助金・特定領域研究「ITの深化の基盤を拓く情報学研究」A05班 (最先端の情報通信システムを活用した新しい研究手法) 情報処理相互運用技術協会(INTAP) 国立天文台 【趣旨】 インターネットの普及はわれわれを取り囲む情報化社会を一変させました.モバ イル情報機器や無線LANなどのネットワーク関連機器やインフラストラクチャが 普及するとともに,WWWに代表されるように多種多様なコンテンツが,刻々とわ れわれに提供され,まわりに蓄積されつつあります.このような状況下では,異 種・大量のコンテンツをどう共有し,検索・利用するかを追及してきたデータベー ス技術がますますその重要性を増してきています.さらにデータベース技術はこ れまでは,考えられなかったような新たな応用分野に適用されつつあります. このDBWeb2003(データベースとWeb情報システムに関するシンポジウム)は,わ が国におけるデータベース研究領域の最大規模のシンポジウムとして位置づけら れています.本シンポジウムでは,前述したような背景を踏まえて,前回のテー マであった「データベース分野と異種分野との連携」を継承しながら,さまざま な情報・コンテンツの融合や,関連する情報技術・応用技術の融合こそが,とり くむべき重要な研究課題の一つと捉え,今回はそうした意味の「情報融合」を主 テーマとして設定し,シンポジウムを開催いたします. 今回は特別セッションとして,セマンティックWebの最新動向,グリッド計算, ユビキタス環境,ストリーム/自律コンピューティング,デペンダビリティ&セキュ リティを設けました.詳細は後述の特別セッション一覧を御覧下さい.また,一 般セッションでも多様なトピックについての研究発表を予定しております.多数 の皆様にご参加いただき,活発な議論がなされますことを期待しております. 【参加費用】 情報処理学会DBS研究会登録会員・・・・15,000円 情報処理学会会員(協賛団体員含む) ・・20,000円 情報処理学会非会員 ・・・・・・・・・25,000円 学生 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 5,000円 予稿集のみ ・・・・・・・・・・・・・12,000円 注: 協賛団体は次の通りです: SIGMOD日本支部 電子情報通信学会 日本データベース学会 文部科学省科学研究費補助金・特定領域研究「ITの深化の基盤を拓く情報学研究」A05班 (最先端の情報通信システムを活用した新しい研究手法) 情報処理相互運用技術協会(INTAP) 国立天文台 当日受付も可能ですが,できるだけ http://www.ipsj.or.jp/cgi-bin/event.cgi より事前申し込みをお願いします. 【セッション構成】 セッション構成は http://pfp7.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~ichikawa/dbweb2003/#program をご参照下さい. 【特別セッション一覧】 1. セマンティックWebの最新動向 World Wide Webコンソーシアム(W3C)において,最新のテーマとして セマンティックWebが非常に注目を集めています.一昨年のDBWeb2001 では,情報処理相互運用技術協会(INTAP)との連携によるチュートリア ルおよびパネル討論,昨年のDBWeb2002ではINTAPとの連携による招待 講演が行われ,いずれも大好評のうちに終了しました.そこで本特別 セッションでは,引き続きINTAPとの連携により,W3Cにおけるセマン ティックWebの標準化動向について下記の招待講演を行います. セッション内容 ○ 招待講演1 講師:清水昇(慶應義塾大学) 題目:W3CにおけるOWLの概要と標準化動向 概要:次世代Webとして期待されているセマンティックWeb関連技術に ついては,W3Cで標準化を進んでいる.その標準化の最新動向を オントロジ記述言語OWLを中心に紹介する. ○ 招待講演2 講師:森田 幸伯(沖電気工業株式会社) 題目:セマンティックWeb技術の応用・適用事例 概要:次世代Webとして期待されているセマンティックWeb技術については, メタデータ付与やオントロジー技術のための標準やツールなどの要素 技術は揃いつつあるものの,実用的で具体的なアプリケーションが 見え難いとの指摘がある.本稿では,国内外のセマンティックWeb技術 応用事例・適用事例について紹介する. 2. グリッドとデータベース 近年,ネットワーク上の複数のコンピュータやデバイスを統合し, 資源共有を行うことで高速な大規模計算を可能とするグリッド・コ ンピューティングが注目されています.特に,天文学やバイオの分 野では,世界規模で分散する観測装置から時々刻々と得られる大量 のデータを,共有・解析するための重要な技術と認識されています. 本特別セッションでは,グリッド・コンピューティングにデータベー ス技術がどのように貢献できるのかを探るべく,グリッドのデータ 管理分野および応用分野の専門家を招き,下記のような招待講演を 行います.また,究発表もございます. セッション内容 ○ 招待講演1 講師:松岡聡(東京工業大学) 題目:グリッドの現在と未来 概要:「グリッド」は技術用語としては定着しつつあるが,一方その定義に 関しては多少誤った認識やイメージが流布されている場合もあるのが現状 である.グリッドの本質的な定義は,異機種(ヘテロ)な分散システムとし て,管理ドメインを跨って高速ネットワークで結合された様々な計算資源 (CPU, ストレッジ,I/O)などを仮想化し,仮想計算機としての統一的な アーキテクチャと,その上のアプリケーションを含めたサービスとして (標準的なインターフェースで)機能を提供する基盤,およびその実現技術 である.本講演では,そのようなグリッドの本質を述べるとともに,その 一様式であるデータグリッドに関して現状の研究やそのデプロイメントの 様子を紹介する.また未来の科学技術計算向けの新しいインフラに向けた ナショナルプロジェクトとして,NAREGI: National Research Grid Initiative を紹介する. ○ 招待講演2 講師:大石雅寿(国立天文台) 題目:GRID技術を活用した電網天文台の構築 概要:天文学の最前線ではほとんど全ての観測データがディジタル化され, かつ,データベース化されている.これらの多様な波長帯に渡るデータベー スは,国内はもとより世界中に分散して存在する.これらのデータベースを GRID技術と高速なネットワークを活用して連携させ,計算機の中に構築した 数値宇宙を観測することにより新たな天文学的発見を目指すのが, Virtual Observatory(電網天文台)である.すばる望遠鏡や大型電波望遠 鏡等を擁する国立天文台では昨年4月より本格的に電網天文台の構築プロジェ クトを開始し,プロトタイプを構築して電網天文台のための基礎を固めつつ ある.講演ではその内容を紹介する. ○ 一般論文発表 (3件) 3. ユビキタスとモバイル・コンピューティング 近年の計算機やデバイス技術の飛躍的な進歩により,多種多様な機器が身の回り に遍在するユビキタス・コンピューティング環境が現実のものとなりつつありま す.計算機が人間の生活環境を取り囲み,身の回りのあらゆる情報を取得,識別 し,互いに連係することによって,利用者に対しコンテクスト依存のサービスが 提供されると期待されています.その際,計算機には利用者や周囲の状況を理解 して適切に動作する機能が必要となります.このようなサービスに対する期待か ら,ユビキタス・コンピューティングは多くの研究者の関心を集め,盛んに研究 が進められています. ユビキタス・コンピューティングのパイオニアとして,1984年にスタートした TRONプロジェクトが挙げられます.そこで,本特別セッションでは,TRONプロジェ クトリーダーの坂村健東京大学大学院情報学環教授をお招きし,TRONプロジェク トとユビキタス・コンピューティングについて講演して頂きます. また,研究発表もございます. セッション内容 ○ 招待講演 講師:坂村健(東京大学) 題目:ユビキタス・コンピュータの時代へ 概要:身のまわりのあらゆるモノにコンピュータが入り,それらが全てネッ トワークで接続され,協調して動作しながら我々の生活をかげで支えてくれ る.PCの時代が終わり,私が早くから提唱してきたこのようなユビキタス・ コンピュータ(どこでもコンピュータ)の時代に入ろうとしている.このユ ビキタス・コンピューティングを実現するための最先端の技術動向と社会的 影響,将来の可能性などについて述べる. ○ 一般論文発表 (2件) 4. ストリーム/自律コンピューティング 本特別セッションでは,ストリーム技術と自律コンピューティング技術を対象とし て招待講演と一般論文発表を行います. インターネットは,ブロードバンドの時代になり一般家庭においてもADSLや光ファ イバでインターネットに接続され,エンドユーザの環境においても,数Mbpsから数 十Mbpsの帯域が利用できるようになってきました.その結果,既に一般のエンド ユーザは,インターネット上でいつでも動画像コンテンツを楽しむ事ができるよう になっています.また,単に映像を配信するだけでなく関連情報の同期配信や,さ らに高品質なDV品質やHDTV品質の映像をリアルタイムに伝送する技術も実現してい ます. 今後はさらに高品質な映像やマルチフォーマットのデータ用いた映像配信技術を実 現するための,より広帯域かつ高品質なネットワークの実現技術や,その高品質映 像を用いたアプリケーション技術,多様なストリームデータを対象としたマイニン グ技術が注目を集めています.また,その一方で,これらのシステムの運用に必要 不可欠なネットワークやインフラの信頼性を自律的に管理する技術も重要となりつ つあります. 情報システムが複雑になるにつれ,その信頼性を維持することが必要不可欠な要素 として求められています.情報システムを管理する作業は,従来,人手で行ってい ましたが,そのコストは非常に大きく,システムが複雑になるにつれてその管理は さらに困難になっていきます.例えば,近年,注目されている WebService 技術で は複数の企業間で異なる機種やOSのサーバーを連携させていますが,Web アプリ ケーションのサーバーの管理がより複雑になっています.情報システムを構成する サーバー,ミドルウェア,ストレージなどが自己管理機能を持ち,システムの信頼 性を維持することが求められています.また一般論文の研究発表もございます. セッション内容 ○ 招待講演1 講師: 杉浦 一徳氏 (通信総合研究所) 題目: DVTS(Digital Video Transport System)の開発と動向 ○ 招待講演2 講師: 福田 剛志氏 (日本アイ・ビー・エム(株)) 題目: オートノミックコンピューティングのアーキテクチャと技術課題 ○ 一般論文発表 (2件) 5. Dependability & security システムの複雑化・大規模化に伴い,システムの構成要素の障害や故障に対 していかに対処するかというディペンダビリティ,また,ウィルスやアタッ クなどの脅威からいかにシステムを保護するかというセキュリティが非常に 重要な研究課題となってきています.両者はいずれも,どのようにして複雑 なシステムの運用を人の介在なしに安全確実に行なうか,という問題に帰着 します. 本特別セッションでは,企業の研究者による2件の招待講演を予定しておりま す.1つは,ディペンダビリティというキーワードから,ストレージシステム の高信頼化に関するご講演,もう1つは,セキュリティというキーワードから, 大規模ログの可視化および解析に関するご講演と,大変興味深い話題を選りす ぐりました.奮ってご参加下さるようお願い申し上げます. セッション内容 ○ 招待講演1 講師: 武理一郎(富士通研究所)<br> 題目: オーガニックストレージシステムの研究開発<br> 概要: 電子メール,電子商取引,電子カルテなど社会の隅々にまでITが浸透 した社会は,デジタルデータが至る所で発生し蓄積されていく社会でも ある.この際限なく膨らむデータを受け止めるストレージとして,我々 はオーガニックストレージシステムの研究開発を進めている.オーガニッ クストレージは,自律モジュールアーキテクチャにより,高い拡張性, 部品を新陳代謝しながらデータを守り続ける長寿性,データの複製や移 動を高速・自動に行う流動性を実現する. ○ 招待講演2 講師: 高田哲司(Sony CSL) <br> 題目: 見えログ: 人間による計算機ログ解析を支援するログ情報ブラウザ<br> 概要: 見えログは人間による計算機ログの解析作業を支援するためのインタ フェースである.ログの解析には大きく二つの問題がある.一つは膨大 な量の文字情報を把握しなければならないことであり,もう一つは把握 した情報の中から重要な情報を抽出しなければならないということであ る.見えログは前者の問題に対して情報視覚化を,後者に対して統計解 析を用いることで,その作業を支援可能にしている. 【照会先】 DBWeb2003 PC Board (dbweb03@yamaguchi-u.ac.jp)にお願いします.
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