日本データベース学会

dbjapanメーリングリストアーカイブ(2007年)

IPA未踏ソフトウェア創造事業 千葉PM成果報告会


DBSJ会員の皆様
SIGMOD-J会員の皆様

慶應大学の川島英之と申します。
#重複してお受け取りになられた方はご容赦下さい。

2月24日に表記のイベントが開催されます。
データベースに関連するトピックもございますので
御案内させて頂きたく存じます。

御予定頂けましたら誠に幸いであります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


川島英之
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川島 英之 (KAWASHIMA Hideyuki) <kawasima [at] ayu.ics.keio.ac.jp>
慶應義塾大学 理工学部 情報工学科
http://www.ayu.ics.keio.ac.jp/~kawasima
TEL: 045-560-1070 | FAX: 045-560-1061


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               IPA平成18年度上期未踏ソフトウェア創造事業
                   千葉PM 成果報告会 開催のおしらせ

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【ごあいさつ:千葉 滋(東京工業大学大学院 情報理工学研究科 助教授)】

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)では、2000年度よりソフトウェア関
連分野で優れた能力を有する人材を発掘支援することを目的に「未踏ソフト
ウェア創造事業」を実施しております。本事業は、個人又は数名のグループを
対象として、独創的なソフトウェア技術や事業アイディアを公募しその開発
を支援する制度であり、プロジェクトの実施に当たっては、IPAより任命
されたプロジェクトマネージャが、各自の判断に基づいて、提案内容の審査、
開発内容に関する助言、開発成果の評価をおこなうというユニークな制度で
す。このたび、私がプロジェクトマネージャとして、世界に普及しうるオー
プンソースソフトウェアの開発という趣旨で2006年度上期に公募いたしまし
たところ、優れた提案が多数集まり、その中でも特に優れた提案を4件採択
することができました。採択された提案による開発は順調に進み、来る2月に
無事、成果報告会を開催できるはこびとなりました。報告させていただく開発
成果はどれも非常に優れたものであり、是非多くの方に知っていただきたいと
思いますとともに、本事業の趣旨である人材発掘の観点から、皆様には開発者
の生の声にふれていただき、その個性と才能をご紹介させていただきたいと思
います。また本成果発表会では、ゲストといたしましてSeasarで著名な
ひがやすを 氏にご講演いただけることとなりました。是非、多くの方にご参
加いただけることをお願い申し上げます。

【開催概要】

■ 日程:2007年2月24日(土) 13:00 - 17:50

■ 主催:千葉 滋

■ 後援: 日本IBM
     株式会社アークシステム
     特定非営利活動法人Seasarファウンデーション

■ 会場:新宿パークタワー30階会議室
    http://www.shinjukuparktower.com/

■ 定員:100名余(事前登録制)

■ 費用:無料(懇親会除く)

■ お申込み方法:http://event.seasar.org/chiba20070224/ にて事前登録。

■ 各プロジェクトの紹介サイト:http://chiba2006.event.seasar.org/

■ 問合先:最終成果報告会運営スタッフ chiba20070224 [at] event.seasar.org

■ タイムテーブル:

12:45         開場
13:00-13:10  会場案内 / 開会
13:10-13:50  成果発表「メタプラグイン機構に基づくコンテンツ管理システム
13:50-13:55  休憩
13:55-14:35  成果発表「Ruby言語によるオープンソースWebコマースシステムの開発」
14:35-14:40  休憩
14:40-15:20  特別講演「Teeda Ajax - JavaScriptいらずの楽々Ajax」ひがやすを
15:20-15:35  休憩
15:35-16:15  成果発表「センサデータ集約システムに応える高性能DBMSの開発」
16:15-16:20  休憩
16:20-17:00  成果発表「テストケースから擬似クラスを自動生成する「KikainekoMocker」の開発」
17:00-17:05  休憩
17:05-17:45  特別講演 「Binary Hacking in Java」 / 総括・講評 千葉 滋
17:50 閉会


■ 各プロジェクトのご紹介:

「メタプラグイン機構に基づくコンテンツ管理システム」
横田  健彦(株式会社  アークシステム  ソリューション開発部)
本間  宏崇(株式会社  アークシステム  ソリューション開発部)

Webサイトの開設に要するコスト低減と期間短縮を図るための方法として、コ
ンテンツ管理システム(CMS)が注目されています。本プロジェクトでは、要
件に沿ったWebサイトを効率よく構築できるよう、柔軟なプラグイン機構を持
つCMSを開発しました。また、プラグイン開発からWebサイトの運営までをトー
タルに支援するために、プラグイン開発支援EclipseプラグインやWYSIWYGに
Webサイトを構築できる管理ツールも併せて提供します。


「Ruby 言語によるオープンソースWebコマースシステムの開発」
二宗  崇(本名:赤木  崇)(株式会社  いい庭  取締役)

「ユニークで、自由なデザインのWeb店舗構築」を目指したコマースシステム
をRubyで開発しました。Webサイトを利用した商品の売買は年々増加し、それ
を管理するコマースシステムの需要も増加しています。しかし、現状ではペー
ジのデザインがしにくいモールやレンタルシステムが多く、コストも高くなり
がちです。そこで、デザインの自由度を向上し、OSSとして自由に利用できる
コマースシステムを紹介します。


「センサデータ集約システムに応える高性能DBMSの開発」
川島  英之(慶應義塾大学理工学部  情報工学科  助手)

センサデータを通常のRDBMSで取り扱う事はとても面倒です。そこで、本プロ
ジェクトではセンサデータ処理・管理を簡単にするDBMSである「KRAFT」を開
発しました。KRAFTの特徴は、瞬速データ挿入・楽々時系列データ解析・楽々
データ監視です。またKRAFTに用いた技術を適用し、INSERT処理を4倍程度高速
化したPostgreSQLである「Sigres」も開発しました。KRAFTとSigresのいずれ
もOSSとして配布されます。


「テストケースから擬似クラスを自動生成する「KikainekoMocker」の開発」
伊尾木  将之(株式会社  日本IBM)

近年、効率的に開発を行うためにモック(擬似クラス)を使用する方法が注目
されています。ところがモックの有用性は知られていても、モック自体の作成
にコストがかかってしまい現場では広く使用されていません。そこで、この問
題を解決するため、テストケースからモックを自動生成するツール
「KikainekoMocker」を開発しました。KikainekoMockerはテストをモックに対
する仕様定義であると解釈します。これはテスト駆動型開発(TDD)と通じる
考え方で、効率的で堅牢な開発を助けます。