日本データベース学会

dbjapanメーリングリストアーカイブ(2008年)

[dbjapan] PPLサマースクール案内(再度)


東京大学の田浦です.

## 重複してお受け取りの際はご容赦ください

MLをお借りして, PPLサマースクールの再度のご案内をさせていただきます.
講演の内容が下記ウェブページにアップされており, 講演者のご協力により,
デモなどを含めた充実したものになる予定ですので, 是非一度ご覧の上, 皆様
奮ってご参加ください.

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              PPLサマースクール2008
今日から使える! みんなの静的解析・バグ検出ツール
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URL: http://www.logos.t.u-tokyo.ac.jp/ppl_ss08/
開催日時: 2008年9月9日(火) 10:30-17:15 (懇親会 -18:30)
場所: 筑波大学 東京茗荷谷キャンパス 会場G501
主催: 日本ソフトウエア科学会・ プログラミング論研究会   
日本ソフトウエア科学会第25回大会 併設企画(http://www.jssst.or.jp/)

== 概要 ==

PPLサマースクールは, 日本ソフトウエア科学会・プログラミング論研究会主催
のイベントです. 第6回目となる今回も前回までと同様, 日本ソフトウエア科学
会大会 併設企画として開催されます.

今回のサマースクールの内容ですが, 「今日から使える! みんなの静的解析,
エラー検出ツール」と題して,

* 大岩寛氏(産総研) Fail-Safe C (https://staff.aist.go.jp/y.oiwa/FailSafeC/)
* John Kodumal氏(Coverity社) Thread Analyzer for Java (http://www.coverity.com/html_ja/coverity-thread-analyzer-java.html)

のチュートリアルを企画致しました. 

Fail-Safe Cはメモリ安全性を保証するC言語の処理系で, C言語で書かれたプロ
グラムに, バッファオーバーランやポインタの不正使用などのバグがあっても
メモリ安全性を保証するという, 文字通りC言語の"Fail-Safe"な実行を可能と
する処理系です. 実装技術には実行時の検査と静的な解析が組み合わせて用い
られており, OpenSSL, BIND9, OpenSSH, thttpd, zlibなどのサーバを
実際にコンパイルできます.

Thread Analyzer for Javaは, 静的な解析を専門とする会社Coverityの製品で,
競合するメモリアクセスやデッドロックなどの並行性に関するバグを検出しま
す.  普段はあまり聞く事のできない, 製品の技術的な内容について聞く事ので
きるまたとない機会です. これも静的な解析と動的な検査を組み合わせて実装
されているそうです.

どちらも, 技術的内容に興味のある「言語の専門家」みたいな人は元より, そ
れを使ってソフトウェアの信頼性を高めたいというプログラマの方々にも非常
に興味深く有用な講演になると思いますので, ぜひお越しください.

一件の講演時間をたっぷりとって, ツールデモや実際に聴衆がツールを動かし
ながらの演習など, 実践的な部分にも時間をとっていただくようご検討いただ
いています(講演内容は近日あらためて本ページでご紹介いたします).

== 幹事より一言 ==

* 技術的内容の面白さ, 
* 実践的な処理系がある,
* ポピュラーな言語(C, Java)のソースコードをそのまま対象としたツールである, 

という条件にあったものを厳選しました. 講演は, 研究者・開発者自らにお越
しいただくことができました.

* 日々ソフトウェアを書いているプログラマ
* 信頼性命の開発者, 組み込みソフトの開発者など
* とくに, ソフトウェアの安全性, 信頼性に興味があるプログラマ
* プログラミング言語に興味がある
** 静的解析, 型システム
** 動的解析, 競合検出
* 並行処理に興味がある
など, 幅広い人に興味を持っていただける内容となっていると思います. ぜひ
お越しください.

講演者はいずれも, お話しいただく処理系の実際の設計・開発者です. 

詳しくは上記ウェブサイトをご覧ください.

== 参加費 ==

日本ソフトウェア科学会の会員,もしくは会員申込中の場合は安くなります.

会員・学生    1,000円
非会員・学生  2,000円
会員・一般    2,000円
非会員・一般  4,000円

== 参加申し込み ==

料金などはその場で徴収致しますが, 部屋の大きさの関係で定員がありますの
で, 参加申し込みをお願いいたします. 以下の情報をE-mail で
ppl_ss08 [at] logos.t.u-tokyo.ac.jp に事前にご登録頂けると助かります(個人情
報については, 本サマースクールに関するお知らせが必要になった際, それを
お送りするためにのみ用います).

   メールの件名: PPLサマースクール2008参加申し込み
   メールの宛先: ppl_ss08 [at] logos.t.u-tokyo.ac.jp
   
   名前(ふりがな): 
   所属: 
   E-mail: 
   
   一般・学生の別: 一般・学生
   日本ソフトウェア科学会会員: 会員・非会員
   会員の場合, 会員番号(または申込中)

   その他の特別な希望があれば :

== 問い合わせ先 ==

サマースクール幹事
東京大学大学院 情報理工学系研究科 
田浦健次朗
E-mail: tau [at] logos.t.u-tokyo.ac.jp
Tel: 03-5841-6081