日本データベース学会

dbjapanメーリングリストアーカイブ(2012年)

2012年度人工知能学会全国大会オーガナイズドセッション「プライバシー保護データマイニング」のご案内


日本データベース学会の皆様

こんにちは.筑波大学の川島と申します.
筑波大学の佐久間淳先生の代理として,
表記をご案内いたします.

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日本データベース学会の皆様

あけましておめでとうございます.
筑波大学の佐久間と申します.
他学会からのご案内で恐縮ですが,2012年度人工知能学会全国大会(第26回)にて,オー
ガナイズドセッション「プライバシー保護データマイニング」が採択されましたので,ご
案内いたします.

データ匿名化やデータマイニングなどdbsjの皆様にも関連の深い話題と、セキュリティ・
プライバシの境界を扱うセッションとなります。
ぜひ投稿をご検討ください.

申し込みは 2012年1月24日(金)〜 2月6日(月)午後2時厳守
論文提出は 2012年4月6日(金)〜 4月18日(水)
学会は2012年6月12日(火)〜6月15日(金)
となっております.詳細は以下のURL
http://www.ai-gakkai.or.jp/conf/2012/?page_id=91
および下記をご参照ください.


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2012年度人工知能学会全国大会(第26回)(2012年6月12日から15日)でのオーガナイズ
ドセッション「プライバシー保護データマイニング」への論文投稿のお誘い

このオーガナイズドセッションの論文募集が2012年度人工知能学会全国大会(第26回)の
論文募集に掲載されました。
本セッションはカテゴリー2の20番目(OS-20)になります。募集要項は下記のURL(人工知
能学会大会JSAI2012の論文募集のページ)を御覧いただき、奮って御投稿ください。

http://www.ai-gakkai.or.jp/conf/2012/?page_id=91


 ソーシャルメディアの発達などに見られるように個人に係わる情報が容易にアクセスで
きる情報環境となった。また、組織における情報管理も社会的話題になることがしばしば
ある。このような状況下においてプライバシーに係わる情報は社会的に役立つものも多
い。例えば、個人の地理的行動や購買履歴は商品のレコメンデーションなどビジネス応用
に役立つ。さらに、事故情報や病歴情報などを複数機関で共同利用できれば安全な交通手
段の推奨や感染症流行原因の検出など社会の安心安全にとって有用な情報となる。一方
で、これらを活用することが個人のプライバシーを侵害する可能性がある。例えば、
Facebookのデータから例え匿名化されていても個人情報が同定される危険性が指摘されて
いる。したがって、上記のような応用では、個人のプライバシーに係わる情報の漏洩を防
ぐ必要がある。このように情報の活用とプライバシーの保護という相反する目的を同時に
満足する技術としてプライバシー保護データマイニングが2000年代に入って急速に発展し
てきた。

 プライバシー保護データマイニングとは、データベースにある個人を特定できる情報が
漏れないように「細工」する一方で、データベースを利用したデータマイニングの精度は
できるだけ高くしたいという最適化の問題だといえる。「細工」の仕方には、(1)データ
ベース自体を改変する手法、(2)データベースへの質問に対する応答に雑音を加算する手
法がある。さらに、(3)複数の組織が持つデータベースをそれぞれ暗号化して情報交換
し、自分のデータは他に知られずにデータマイニングを行う、という手法も有力である。
具体的なテーマとしては、招待講演に予定している検索行動の守秘性を確保した上での情
報検索などがある。
 理論的重要性、技術的発展性、社会的要請の大きな分野であり、最近の研究成果を発表
し、今後の方向性を議論する場としてオーガナイズドセッションの開催するので、この
オーガナイズドセッションへの論文投稿をご検討ください。また、プライバシー保護デー
タマイニングに興味のある方は最新情報を得る格好の機械ですので、御投稿、ご参加を期
待しております。

オーガナイザ:中川裕志、佐久間淳、吉田稔





Best regards,
--
Jun Sakuma Ph.D.
Department of Computer Science
University of Tsukuba
Phone: +81-29-853-5542

筑波大学 システム情報工学研究科
コンピュータサイエンス専攻
佐久間 淳
029-853-5542