学会員メーリングリストアーカイブ (2012年)

[CFA] 第65回AIセミナー「情報の曖昧化〜 Information Clouding〜」


日本データベース学会の皆様、
(重複して受け取られた場合には,ご容赦ください)

大阪大学の土方です.ネタバレ発見に関するセミナーが開催されることになりました.
下記に案内を添付いたしますので,たくさんのご参加,よろしくお願いします.

なお,事前の打ち合わせの結果,当日のセミナーの内容は,下記案内のものから
多少変更がありますので,ご了承ください.よろしくお願いします.

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第65回AIセミナー「情報の曖昧化〜Information Clouding〜」

【日時】2012年10月23日(火)13:00〜17:30
【場所】京都大学東京オフィス
(〒108-6027 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟27階)
アクセスマップ:http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/tokyo-office/about/access.htm

【概要】私たちの身の回りに溢れる膨大な量の情報を有効に利用するための手法
の確立は,情報科学,人工知能研究分野においてホットな課題の一つであり,
「情報爆発」「ビックデータ」などといったテーマに多くの研究資源が投入され
ている.その一方,それらのデータを利用する側である一般のユーザは,これら
の大量データとどのように向き合えば良いのだろうか.例えば,大量のデータが
提示されるような環境にいると,本来ならば遮断しておきたい情報に思わず触れ
てしまうといったいわゆる「ネタバレ」という状況が頻繁に発生してしまうであ
ろう.そこで本セミナーでは,ユーザにとってはあえて触れたくない情報が確実
に存在するというスタンスから,ユーザにとって認知的負荷のない情報環境を
「情報の曖昧化」という考え方から考察する.具体的には,現在使用されている
情報フィルタリング手法との差異について,大量のデータを提示された際のユー
ザの認知的なプロセスとは,自然言語処理などの既存技術との関連,そして情報
の曖昧化に関する具体的研究例の紹介によって本セミナーを構成する.

【申込先】http://www.ai-gakkai.or.jp/jsai/seminar/65.html
【照会先】account [at] ai-gakkai.or.jp
【定員】45名 (定員になり次第,締め切らせて頂きます)
【参加費】正会員:5,000円 (賛助会員の社員の方も含みます),学生会
員:2,000円,非会員:10,000円,非会員学生:4,000円
【主催】(社)人工知能学会

【プログラム】
13:00-13:45「ネタバレ防止のための情報曖昧化技術」中村聡史(京大)
(概要)人々が非同期でコンテンツを楽しみ発信しているこの時代,そのコンテ
ンツを楽しんでいない人にとって,世の中はネタバレ情報で溢れていると言えま
す.そこで本講演では,まず具体的にどのような問題があるのかを整理し,ネタ
バレ防止においては適合性よりも再現性を重視しなければならないというその特
徴についてまとめます.そのうえで,インタフェースの工夫により情報を曖昧化
する具体的な手法についてデモを交えて説明します.最後に,ネタバレ防止に関
して取り組むべき難しい問題について紹介します.

13:45-14:30「情報の氾濫とユーザの認知的特性」小松孝徳(信大)
(概要)私たちは視覚,聴覚,嗅覚,触覚など様々なセンサから様々な入力情報
を受け取りながら,それらを「適当に」取捨選択することで日々の日常生活を
送っており,そのような「適当さ」こそが人間の認知的能力の大きな特徴と言え
るでしょう.そこで本講演では,人間が入力情報をどのように処理しているの
か,特に情報化が急速に進む現代社会において,私たちがそれらの膨大な情報を
どのように処理しているのかについて具体的事例を交えながら認知科学的に解説
を行います.

14:30-14:40 休憩

14:40-15:25「自然言語処理技術による文書自動要約の基礎と応用可能性」高村
大也(東工大)
(概要)大量の文書を、その内容を保存しつつ短くする技術として、自然言語処
理における文書自動要約がある。そのための基礎的な技術を概観すると同時に、
最新の研究動向についても紹介する。特に、内容を保存するだけでなく、文書に
含まれる情報のある側面を強調する技術についても言及し、情報の曖昧化におけ
る文書要約の可能性を探る。

15:25-16:10「Web上の不均一な文章を対象としたフィルタリング技術」土方嘉徳
(阪大)
(概要)ブログや掲示板,ユーザレビュー,ツイートなど,Web上にはエンド
ユーザが書いた文章が多く存在する.これらの文章には,ユーザの本音や感想が
書かれており,時に有用である.しかし,これらの文章は,長さ,内容,質,信
頼性などにおいて,多様で不均一と言える.その不均一性ゆえ,ユーザの情報獲
得に払うコスト(労力)は非常に大きいものとなっている.本講演では,不均一
な文章からユーザの知りたい情報や知識だけをフィルタリングする技術について
紹介する.特に,フィルタリングの観点として,(i) 大量のどうでも良い文章か
ら価値のある知識を発見する方向性,(ii)完成度の高いコンテンツからなるべく
文脈を壊さずに有害箇所を削除する方向性,(iii)大量に存在するよく似た文章
からまとめを生成する方向性,(iv)情報の獲得を文書や文ではなく人で判断する
方向性,の4つを挙げ,それぞれの方向性に対応するフィルタリング技術につい
て紹介する.

16:20-17:30「パネルディスカッション」

18:00〜 会場外にて懇親会(会場未定)
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 土方 嘉徳(准教授)
 大阪大学大学院基礎工学研究科
 MAIL:hijikata [at] sys.es.osaka-u.ac.jp
 TEL:06-6850-6381 FAX:06-6850-6341
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