日本データベース学会

dbjapanメーリングリストアーカイブ(2014年)

言語処理学会第20回年次大会 最終案内


日本データベース学会の皆様,
(重複して届きました場合はお許しください)

NTTの戸田です.
お世話になります.

言語処理学会年次大会プログラム委員会広報担当の西川さんより,
最終の開催案内がありましたので,代理で投稿させていただきます.
よろしくお願いします.

--
NTTメディアインテリジェンス研究所の西川と申します.

言語処理学会第20回年次大会の最終案内をお送りいたします.
どうぞ奮ってご参加ください.

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  ★★★新着情報★★★
★予稿集を3月10日(月)から公開しました
 事前参加登録者は学会からの連絡に従って予稿集を閲覧可能です
★スポンサー申し込みを締め切りました
  ★★★重要なお知らせ★★★
★事前登録者は,<事前参加登録手続き完了のメール>のプリントアウトが
  参加証,領収書の引き替えに必要ですので,必ずご持参ください
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目次

□言語処理学会第20回年次大会(NLP2014)開催案内
 ☆第20回年次大会 特別招待講演
 ☆第20回年次大会 チュートリアル
 ☆参加登録
 ☆大会予稿集
 ☆懇親会(参加受付は締め切りました)
□言語処理学会第20回年次大会 ワークショップ
 「自然言語処理の発展に向けた情報共有・討論」

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□言語処理学会第20回年次大会(NLP2014)開催案内

言語処理学会第20回年次大会(NLP2014)を北海道大学において以下の要領に
より開催いたします.

◯ 大会Webサイト

大会Webサイトは,以下のURLで開設しています.順次,情報をアップデート
いたしますので,こちらもご覧ください.

 http://www.anlp.jp/nlp2014/

◯ 開催日時
 2014年3月17日(月)〜 3月21日(金)
    3月17日(月) チュートリアル
    3月18日(火) 本会議第1日
    3月19日(水) 本会議第2日
    3月20日(木) 本会議第3日
    3月21日(金) ワークショップ

◯ 会場
 会場: 北海道大学大学院工学研究院・大学院工学院・工学部
 所在地:〒060-8628 北海道札幌市北区北13条西8丁目

 アクセスは以下のHPをご覧下さい.
 http://www.eng.hokudai.ac.jp/access/

【旅程について】
 年次大会開催時期は,悪天候による航空機の欠航の可能性がありますので,大
 会参加日の当日現地入り予定の方は,可能であれば前日に札幌に来られること
 をお勧め致します.

【無線インターネットアクセスについて】
・年次大会期間中は,eduroam (http://www.eduroam.jp/) による無線LANが利用
 可能です.eduroamに参加機関の皆様は,事前に,所属機関でeduroamのIDを取
 得することで,今回の会期期間中だけでなく,参加機関に出張の際などに,無
 線LANの利用が可能になります.
・eduroam参加機関の一覧
 (http://www.eduroam.jp/participants/siteinfo.html)
 をご確認になり,機関でのIDを取得して頂くことで,当日,臨時IDの発行など
 の手間なしで,無線LANが利用可能となります.
・参加機関での手続きについては,各機関ごとの手続きになりますので,関連部
 署にお問い合わせください.
・参加機関の方でも,参加機関以外の方と同じく,当日臨時IDによるアクセスを
 希望される方は,臨時IDを発行します.

  詳細につきましては,以下の大会ウェブサイトをご覧ください.
 http://www.anlp.jp/nlp2014/

☆第20回年次大会 特別招待講演
言語処理学会20周年記念として,お二方をお招きし,ご講演いただく予定です.

 2014年3月18日 9:30-10:30
 講演者:長尾 真氏(京都大学名誉教授)
 題目:NLPの過去,現在,将来
 要旨:
  次のような項目で講演するつもりである
 1.NLPとMTの黎明期
 2.NLP研究のこれまで
 3.NLP研究の現在の特徴
    スパコンの利用
    著作権改正によるテキストの自由な利用
    ネット上の膨大な言語表現の利用
 4.NLPのこれから
    言葉の意味とは何か
    文法規則の見直し
    辞書の再整理と用例重視
    MTの展開
    情報を捨てる技術

 2014年3月20日 10:30-11:30
 講演者:辻井 潤一氏(Principal Researcher, Microsoft Research Asia)
 題目:言語処理における特殊と普遍−日本の研究と世界の研究
 要旨:
  言語処理は,個別言語の特殊性を取り扱う必要がある.このことが,言語
 処理研究を地域依存性の強いものとしている.この点では,言語処理研究
 は,社会学や歴史学という文科系の学問と似たところがある.ただ,個別の地
 域,時代に強く縛られ,反復性が少ない(ように見える)歴史の研究において
 も,科学としての普遍性を求めた歴史学の動きがあった.言語処理研究者は,
 日本語の特殊性と普遍性のある汎用技術という緊張感の中で研究を行ってい
 る.このジレンマは,研究の国際化,研究者の評価,研究がもつ社会的貢献な
 ど,研究を取り囲む現代的な問題とも緊密に関係する.研究自体の価値より
 も,対象とする個別言語の経済的な力が,研究や技術の評価に強い影響を持っ
 てしまう.本講演では,日本人研究者として,この特殊と普遍をどう感じ,捉
 えてきたかを話そうと思います.

☆第20回年次大会 チュートリアル
2014年3月17日(月),次の方々をお招きし,チュートリアルを頂戴する予定です.

○A会場:10:30-12:10
講演者:Kevin Duh氏(奈良先端科学技術大学院大学)
題目:Deep Learningの基礎と言語処理への応用
概要:
近年,Deep Learning (ディープラーニング,深層学習)という機械学習手法は
注目を集めている.特に,音声認識やコンピュータビジョンの分野ではDeep
Learningを導入することにより,飛躍的に性能が向上した.言語処理の分野に
も,Deep Learningを取り入れた構文解析,意味解析,情報抽出,機械翻訳な
ど,様々な研究が始まりつつある.本チュートリアルの前半で はDeep
Learning の基礎となるRestricted Boltzmann MachinesやStacked
Auto-encodersを説明する.また後半では,言語処理への応用をいくつか紹介
し(成功例と失敗例を含む),今後の研究動向を概観する.

○A会場:13:20-15:00
講演者:高村 大也氏(東京工業大学)
題目:文書要約への数理的アプローチ
概要:
文書要約は,与えられた文書の主題をなるべく多く被覆した簡潔な要約文書を
生成する研究課題である.例えば単純な分類問題などで定式化できるのは文書
要約のごく一部であり,より複雑なモデルが必要とされる.本講演では,MMR
などの古典的な手法,グラフベースアルゴリズムに基づく手法,整数計画問題
などの最適化問題に基づく手法など,ここ約10年間に提案された代表的な手法
を紹介する.また,モデル,学習,デコーディングという要約生成のために必
要な三要素のどの部分に,様々な要約研究が貢献しているかを整理する.それ
を踏まえ,文書要約研究の最先端では何が起こっているのか,次の10年間に何
が起こるのかを議論する.本講演の前提知識は,言語処理の基礎,言語処理に
おける分類問題を機械学習を用いて解く基本的なプロセスと考え方,整数計画
問題の超初歩,PageRankアルゴリズムなどである.部分的ではあるが,構造学
習についての基礎的な考え方を必要とする箇所もある.

○B会場:10:30-12:10
講演者:小林 哲生氏(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
    南 泰浩氏(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
題目:幼児の言語発達研究:こどもが語彙を覚えていく道筋を探る
概要:
幼児の言語発達研究は,ヒューマン・サイエンス分野の難問である「言語の系
統/個体発生」や「脳における言語処理過程」などを探る上で重要な研究分野
である.従来は,発達心理学や心理言語学の分野を中心に,自然観察や言語解
析などに基づいて研究が進められてきたが,近年は,認知科学や情報科学など
の視点から大規模データ解析や実験的アプローチといった新しい手法による展
開が起こっている.本講演では,こうした言語発達研究の新しい潮流について,
日本語学習児を対象とした私たちの研究を題材に解説する.具体的には,個人
を長期間追跡調査して得た縦断データの解析からわかってきた語彙発達の特徴
とその個人差(語彙爆発の仕組み,語彙学習速度と品詞分布の関係性)や,語
彙チェックリスト法で大規模に収集した横断データの解析からわかってきた語
彙ごとの発達特性(語を理解してから発話するまでの時間成分に注目した品詞
解析),精緻な実験心理学的アプローチにより得られた語彙学習方略の仕組み
(統語的ブートストラッピング,形態統語情報の利用,育児語の特殊性)を紹
介する.また自然言語処理に関する技術を幼児言語発達に適用する場合の考慮
点についても言及し,新しい展開に向けた指針を提案する.

○B会場:13:20-15:00
講演者:丸山 史郎氏(株式会社Preferred Infrastructure)
題目:文法圧縮入門:超高速テキスト処理のためのデータ圧縮
概要:
文法圧縮とは,入力テキストをよりコンパクトな文脈自由文法(CFG)に変換
する圧縮法の総称である.文法圧縮の強みは圧縮テキストを展開すること無く,
検索等のテキスト処理を効率よく行える点にある.驚くべきことにその処理速
度は,元テキスト上での同じ処理を理論的に,時には実際にも凌駕する.また
近年,ウェブアーカイブやログ,ゲノム配列等の大規模実データを高効率に圧
縮できることで注目を集めている.しかしながら,文法圧縮についての初学者
向けの解説資料はまだまだ少ない.そこで本チュートリアルでは,文法圧縮の
歴史的背景から最新動向までを幅広く紹介する.具体的には文法変換アルゴリ
ズム,圧縮テキスト上での文字列パターン検索,文法圧縮に基づく省メモリデー
タ構造等の解説を行う.

☆ 参加登録
 事前参加登録は締め切りました.
 事前参加登録をなさっていない方は,会場で当日受付をお願いいたします.
 ★★★重要なお知らせ★★★
 事前登録者は,<事前参加登録手続き完了のメール>のプリントアウトが
  参加証,領収書の引き替えに必要ですので,必ずご持参ください.


 ◆当日受付の参加費
  会員種別によって,以下の参加費をいただきます.
   一般会員:6,000円(不課税)
   学生会員:3,000円(不課税)
   賛助会員:当日受付なし(非会員扱い)
   非会員:10,000円(税込)
   非会員(学生):6,000円(税込)
 
 ・チュートリアル,ワークショップの参加は,本会議参加費に含まれます.
 ・チュートリアルまたはワークショップのみ参加・聴講する場合も,本会議
  参加費が必要です.
 ・賛助会員価格(割引)は,事前登録のみの設定です.当日受付の場合は,
  非会員扱いとします.

☆ 大会予稿集
本大会では,2014年3月10日(月)に予稿集をWeb上で公開しました.CD-ROMは
作成しませんのであらかじめ予稿集をダウンロードして大会にいらっしゃるよ
うお願いします.ダウンロード・サイトの情報については参加申し込みをいた
だいた時にお知らせします.印刷製本版の予稿集も作成いたしませんのでご注
意ください.

☆ 懇親会(参加受付は締め切りました)
 日時:3月19日(水)19:00-
 会場:サッポロビール園(〒065-0007 北海道札幌市東区北7条東9−2−10)
   (カニ・お寿司の食べ放題,その他20品程度,飲み放題付き)
 形式:立食
 注意事項
  ・懇親会は,本会議参加者のみが参加することができます.懇親会にのみ
   参加することはできません.
  ・会場への移動は送迎バスを用意しました.バスは北大工学部から
   18時30分に出発する予定です.送迎バスの詳細情報については,会議開
   催中に受付でお配りします.

◯ 委員一覧

大会委員会
委員長     菊井 玄一郎    (岡山県立大)
委員      荒木 健治     (北大)
        奥村 学      (東工大)
        小原 京子     (慶応大)
        加藤 恒昭     (東大)
        颯々野 学     (Yahoo)
        佐藤 理史     (名大)

大会プログラム委員会
委員長     奥村 学      (東工大)
副委員長    加藤 恒昭     (東大)
委員      飯田 龍      (東工大)
        石川 開      (NEC)
        乾 孝司      (筑波大)
        岩倉 友哉     (富士通研)
        内田 ゆず     (青山学院大)
        荻野 紫穂     (武蔵大)
        川添 愛      (NII)
        小町 守      (首都大)
        佐々木 稔     (茨城大)
        笹野 遼平     (東工大)
        嶋田 和孝     (九工大)
        西川 仁      (NTT)
        Graham Neubig   (奈良先端大)
        平尾 努      (NTT)
        船越 孝太郎    (HRI)
        増市 博      (富士ゼロックス)
        水野 淳太     (NICT)
        横野 光      (NII)
        吉田 稔      (徳島大)
        渡辺 太郎     (NICT)
アドバイザ   徳永 健伸     (東工大)

大会実行委員会
委員長     荒木 健治     (北大)
委員      伊藤 敏彦     (北大) 
        吉岡 真治     (北大)
        Rafal Rzepka    (北大)
        木村 泰知     (小樽商科大)
        桝井 文人     (北見工業大) 
        Michal Ptaszynski (北見工業大)
        越前谷 博     (北海学園大)

◯ 問い合わせ先

お問い合わせは次のメールアドレスにお願いいたします.

言語処理学会第20回年次大会 プログラム委員会 委員長 奥村学
Email: nlp2014-inquiry [at] googlegroups.com

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□第20回年次大会 ワークショップ
 「自然言語処理の発展に向けた情報共有・討論」

[趣旨]
大学,学生,企業などの異なる立場の研究者が集い,今後の自然言語処理の方
向性や研究テーマ,社会のニーズ,お互いの期待や要求などを共有し議論する
場が,今後の自然言語処理の発展のために有益かつ必要であると考え,本ワー
クショップを企画いたします.

本ワークショップでは,自然言語処理の発展につながる内容についての発表を
幅広く募集します.発表はいくつかのセッションにわけ,各セッション後に議
論の時間を設ける予定です.

※ 詳細につきましては,次のページをご覧ください.
https://sites.google.com/site/nlp2014ws/

[提案者]
飯田龍(東京工業大学)
岩倉友哉(富士通研究所)
高橋哲朗(富士通研究所)
徳永健伸(東京工業大学)
西川仁(NTT)
藤田篤(公立はこだて未来大学)
船越孝太郎(HRI)
戸次大介(お茶の水女子大学)
松林優一郎(東北大学)
宮尾祐介(NII)
持橋大地(統数研)
森信介(京都大学)

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戸田 浩之 TODA, Hiroyuki
NTT Service Evolution Laboratories
mailto: toda.hiroyuki [at] lab.ntt.co.jp
phone: 046-859-3673/3526, facsimile: 046-859-5552