日本データベース学会

dbjapanメーリングリストアーカイブ(2014年)

[dbjapan] HI学会論文誌特集号CFP「いい加減」なインタフェース


日本データベース学会の皆様,

大阪大学の土方です.表記の論文特集号について案内させていただきます.特集号
タイトルはインタフェースとなっていますが,「いい加減」なを実現するには,
ターゲットユーザの興味や嗜好を大まかに捉えて,大量のデータや情報から,それ
に適合するもののみを選別する必要があります.データ工学との関係も深いと思い
ますので,案内させていただきます.
ぜひ,投稿をご検討ください.


※本案内を重複してお受け取りの際は何卒ご容赦下さい。
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ヒューマンインタフェース学会論文特集
「「いい加減」なインタフェース」への論文投稿のご案内
(2015年5月発行予定)

人と機械との界面に位置する「インタフェース」は,人の操作を漏れなく機械に
伝達し,機械からの反応を漏れなく人に伝達することが求められてきま した.
その一方,近年の情報環境の多様化,情報端末の高性能化によって,ユーザの操
作意図は多種多様化し,ユーザの欲求に応えるために情報端末は 膨大な量の情
報を提示することが可能となりました.しかしながらユーザである「人」の情報
処理能力には時間的,空間的または認知的な限界があるた め,ユーザの欲求に
応えるにはとにかく大量の情報を提示すればよいという訳ではないことは明らか
でしょう.さらに,ユーザは「こういうイメージを 情報機器に伝達したいのに
なぁ...」と思いながらも,具体的にどのようにしてその意図を情報機器に入
力してよいのかわからないといった現象も目 に付くようになってきました.つ
まりこれからのインタフェースには,人と情報機器との間を「いい加減」に結び
つける能力が求められるのではないで しょうか.そこで本論文特集において
は,そんな「いい加減」なインタフェース研究に関する論文を幅広く募集いたし
ます.ただし本論文特集で扱う 「いい加減」とは,「大ざっぱで徹底すること
なく,中途半端なさま」というネガティブな意味ではなく,「ちょうどいいあん
ばい」というポジティブ な意味に注目します.このような考え方によって,従
来のような厳密に定義された入力方式のみを備えているのではなく,ユーザはあ
る程度の自由度を 持って機械への入力を行うことができ,必ずしもそれに対す
る応答を予測することが容易ではないものの,ある種の驚きや発見を伴った出力
が得られる ような効果をインタフェースに対して期待することができるように
なります.

本論文特集における具体的な研究テーマには,大きく分けて三つのアプローチが
あると想定しています.
●その1・ユーザに対する「いい加減」な情報提示方法
例.バイオフィードバック,検索結果の表示方法,対話エージェン
ト,Diminished Realityなど
●その2・ユーザの「いい加減」な入力を補完する情報入力手法
例.携帯端末などの情報機器上での入力手法,不随意に表出してしまう情報の入
力としての再活用,誤入力認識など
●その3・ユーザの驚きや発見を誘発するための「いい加減」な精度での予測手
法
例.ユーザの要求に対し,それを拡大解釈した予測や,あえて予測評価値の高い
結果を見せないことで,驚きを誘発させるような予測.

もちろん,上記以外の研究テーマであっても,「いい加減」なインタフェース研
究に貢献できる論文であれば大歓迎です.皆様の投稿をお待ち申し上げ ており
ます.なお,特集論文の査読プロセスおよびスケジュール管理は「いい加減」に
行う予定はありませんのでご注意ください!


論文投稿締切日
2014年10月31日(金) 必着

特集号編集委員
 小林 一樹(信州大学)
◎小松 孝徳(明治大学)
○小森 政嗣(大阪電気通信大学)
 坂本 大介(東京大学)
 寺田 和憲(岐阜大学)
 寺田 努 (神戸大学)
 中村 剛士(名古屋工業大学)
 土方 嘉徳(大阪大学)
 (50音順 ◎印は編集委員長、○印は副委員長)

論文のフォーマットおよび投稿方法などは下記のURLをご参照ください
https://www.his.gr.jp/paper/download.html


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 土方 嘉徳(准教授)
 大阪大学大学院基礎工学研究科
 MAIL:hijikata [at] sys.es.osaka-u.ac.jp
 TEL:06-6850-6381 FAX:06-6850-6341
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