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[dbjapan] 言語処理学会第22回年次大会(NLP2016)開催案内及び発表募集

  • To: "dbjapan [at] dbsj.org" <dbjapan [at] dbsj.org>
  • Subject: [dbjapan] 言語処理学会第22回年次大会(NLP2016)開催案内及び発表募集
  • From: Tetsuro Takahashi <tetsuta [at] mit.edu>
  • Date: Wed, 2 Dec 2015 13:08:58 +0000
  • Accept-language: en-US
  • Thread-topic: 言語処理学会第22回年次大会(NLP2016)開催案内及び発表募集

メーリングリストの皆様
(重複して届きました場合はお許しください),

富士通の高橋と申します.

言語処理学会第22回年次大会開催に関しまして,発表募集,および,
テーマセッション/ワークショップの発表募集,スポンサー募集を
お知らせいたします.
奮ってご応募/ご参加くださいますよう,お願い申し上げます.

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  ★★★新着情報★★★
★発表申し込みの受付を12月1日火曜日から開始しました
★チュートリアルと招待講演が決定いたしました
★参加登録、参加費、懇親会の詳細が決定しました
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目次

□言語処理学会第22回年次大会(NLP2016)開催案内及び発表募集
 ★ チュートリアル
 ★ 招待講演
 ★ 発表申し込み
 ★ 参加登録、参加費
 ★ 懇親会
□テーマセッションの発表募集
□ワークショップの発表募集
□第22回年次大会 スポンサーの募集

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□言語処理学会第22回年次大会(NLP2016)開催案内及び発表募集

言語処理学会第22回年次大会(NLP2016)を東北大学において以下の要領に
より開催いたします.本大会は東北大学 大学院情報科学研究科との共催で
開催されます.

◯ 大会Webサイト

大会Webサイトは以下のURLにて開設しています.順次,情報を
アップデートいたしますので,こちらもご覧ください.

 http://www.anlp.jp/nlp2016/

◯ 開催日時
 2016年 3月 7日(月)〜 3月11日(金)
        3月 7日(月) チュートリアル
        3月 8日(火) 本会議 第1日
    3月 9日(水) 本会議 第2日
    3月10日(木) 本会議 第3日
    3月11日(金) ワークショップ

◯ 会場
 会場: 東北大学 川内北キャンパス
 所在地: 〒980-8576 仙台市青葉区川内41
      http://www.tohoku.ac.jp/japanese/profile/campus/01/kawauchi/
      地下鉄東西線(2015年12月開業予定)川内駅徒歩1分

◯ 今後のスケジュール
 大会発表申込受付開始              2015年12月 1日(火)
 大会発表申込・論文原稿締切       2016年 1月13日(水)
 大会プログラムWeb公開             2016年 2月 4日(木)
 事前参加申込締切                       2016年 2月 9日(火)
 予稿集Web公開                          2016年 2月29日(月)

 発表申し込みは大会Webサイトから行なっていただきます.

★ チュートリアル
3月7日(月)には、以下の4つの分野のチュートリアルを行う予定です。
表題・時間割などの詳細は追ってお知らせいたします。

・対話
 東中竜一郎様(NTTメディアインテリジェンス研究所)
 船越孝太郎様(ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン)

・音声・画像・映像処理における深層学習
 篠田浩一先生(東京工業大学)
 井上中順先生(東京工業大学)

・言語の系統樹
 村脇有吾先生(九州大学)

・言語研究のための言語資源整備
 浅原正幸様(人間文化研究機構 国立国語研究所)
 
★ 招待講演
・3/8(火) 9:30-10:30 石川ベンジャミン光一氏(国立がん研究センター)
 講演タイトル「医療分野におけるビッグデータ活用の実態と課題」

・3/10(木) 10:30-11:30 飯間浩明氏(三省堂) 
 講演タイトル「国語辞典編纂者の知らない日本語」

◯ 大会発表募集

自然言語に関する理論から応用まで幅広い研究発表を募集します.とくに,
言語学,教育学,心理学,認知科学など,日頃「言語処理」とは縁が薄いと
感じておられる人文系の研究者の方々からの積極的な発表を期待しています.

口頭発表とポスター発表を募集します.ご自身の研究内容に適していると
考えられる発表形態を選択してください.

年次大会では,「幅広い研究分野の研究者の相互交流の場を設ける」という言語
処理学会の設立趣旨に鑑み,口頭発表ではセッションの並列度を低く抑えること,
ポスター発表を活用いただくことの奨励を進めてきました.一方,発表申し込み
数は年々増加し,プログラムが過密になる傾向にあります.ゆとりのあるプログ
ラム編成のために,以下の施策をとる可能性があることをご了承ください.
・3月7日より本会議(テーマセッションを含む)を開催する.
・口頭発表で申し込まれたご発表の一部をポスター発表とさせていただく.
ご理解よろしくお願いします.

◯ 大会発表申込先

★ 発表申込は,下記のWebサイトにて受け付けております.
  http://www.anlp.jp/nlp2016/

申込の受付は,2015年12月1日に開始しました。なお,Web経由での申込が不可能
である場合には,下記までご連絡ください.

言語処理学会第22回年次大会 発表申込受付担当
Email: nlp2016-inquiry [at] anlp.jp

昨年度と同様,発表申込と同時に予稿集の原稿を投稿していただきます.
発表申込時に必ず予稿集の原稿をpdfでご用意くださいますよう,お願いいた
します.

◯ 発表申込要項

1. 一般セッションでの発表においては,申込の時点で,著者(発表者または
  共著者)の中に言語処理学会正会員または学生会員が含まれていることが
  必要です.どなたも会員でない場合には,申込の時点までに入会していた
  だくようにお願いいたします.なお,入会手続きに時間がかかることが
  あります.1月13日(水)の申込締切より前に余裕をもってお手続きくだ
  さい.
  テーマセッションでの発表においては,会員資格の有無を問いません.

  言語処理学会入会案内
  http://www.anlp.jp/guide/admission.html

2. 申込の際には,口頭発表,ポスター発表,テーマセッションでの発表など,
  発表の種別を問わず,発表の「該当分野」として,以下の項目(小項目)
  から3種類選択していただきます.発表に関係が深いと思われる順に
  3種類選択してください.例えば,「語彙・辞書」であれば「B-1」を選択
  してください.

  指定して頂いた該当分野は大会プログラムの決定の際に重要な情報となり
  ます.不適切な分野を不適切な順序で選ぶと発表者にとって不本意なセッ
  ションでの発表が割当てられる可能性があります.その点を考慮して,該
  当分野はなるべく発表の実態に合ったものを選ぶようにしてください.

  A. 言語学・言語分析

  (1)音声・音韻 (2)語彙・形態論 (3)統語論 (4)意味論
  (5)語用論   (6)計量・コーパス言語学  (7)心理言語学
  (8)認知言語学 (9)社会言語学  (10)対照言語学

  B. 基盤技術・言語資源

  (1)語彙・辞書 (2)形態素解析  (3)構文解析
  (4)意味解析  (5)談話解析   (6)固有表現解析
  (7)生成    (8)言語資源・コーパス (9)アノテーション
  (10)含意関係・言い換え (11)知識獲得 (12)文書分類
  (13)機械学習 (14)マルチモーダル

  C. 応用技術

  (1)機械翻訳 (2)情報検索 (3)対話 (4)要約
  (5)情報抽出 (6)質問応答 (7)Web応用
  (8)テキストマイニング (9)評判・感情解析
  (10)音声言語処理 (11)教育応用

  D. その他 (     )

◯ 発表申込/原稿提出時の注意

1. 一般セッションでの発表においては,申込の時点で,著者(発表者または
  共著者)の中に言語処理学会正会員または学生会員が含まれていることが
  必要です.どなたも会員でない場合には,申込の時点までに入会していた
  だくようにお願いいたします.なお,入会手続きに時間がかかることが
  あります.1月13日(水)の申込締切より前に余裕をもってお手続きくだ
  さい.
  テーマセッションでの発表においては,会員資格の有無を問いません.

2. 発表申込締切後の題目,著者の変更,差し替え,キャンセルはできません.
  発表申込は,充分に注意を払って行なってください.

3.  発表申込と予稿集への論文投稿を同時に行なっていただきます.発表申込
  時に論文の原稿も必ず用意してください. 

4. 本大会に投稿される論文等(投稿される論文,予稿集,ワークショップ論
  文等を含む)の著作権は,本学会に最初に原稿が投稿された時点から原則
  として本学会に帰属します.あわせて,投稿される論文等の著作権につい
  ては,以下にご注意ください.

  執筆に際しての注意事項:

  執筆に当っては,他人の著作権を侵害しないよう,次の点に十分留意して
  ください.

  * 他人の著作権の侵害,名誉毀損の問題を生じないように配慮する.
  * 公表された著作物を引用するときには,必ず出典などを明示する.
  * 万一,執筆内容が第三者の著作権を侵害するなどの指摘がなされ,第
    三者に損害を与えた場合,執筆者がその責を負う.

  著作権および電子媒体による論文の公開:

  著作権および電子媒体による論文の公開著作権は原則として本学会に帰属
  するものとします.著作権が所属機関にある場合などで,本学会に帰属す
  ることが困難な場合は申し出により協議します.
  問い合わせ先 ( nlp2016-inquiry [at] anlp.jp ) までお申し出ください.
  なお,本学会は,掲載論文や発表申込情報(住所等の個人情報を除く)が
  広く学術研究に利用できるよう,電子的な論文データベース等のサービス
  に提供することがあります.

  掲載論文の著者が当該論文を電子化し,計算機ネットワーク,CD-ROMなど
  の電子媒体を用いて,当該論文を第三者に公開する場合,当該論文が所載
  されている「年次大会発表論文集」の書誌情報を明記して,第三者に明瞭
  に分かるようにしなければなりません.
  公開にあたっては,次のページに記載している規定も遵守願います.
  http://www.anlp.jp/rules/repository.html

  上記の「執筆に際しての注意事項」ならびに「著作権および電子媒体によ
  る論文の公開」に同意いただいた上で講演申し込み,原稿をご投稿くださ
  い.本会議の場合は,Webサーバ上での原稿送信の際に「著作権譲渡に同
  意します」ボタンを押さないと送信することはできません.「著作権譲渡
  に同意します」ボタンを押すことでご同意いただいたものとさせていただ
  きます.

5. 特に優れた論文には,優秀賞,若手奨励賞が与えられます.

  若手奨励賞は,以下の全ての要件を満たす方を対象者とし,その中から受
  賞者を決定いたします:

     a. 2016年4月1日において満30歳未満のもの
     b. 講演者として登録かつ講演を行なったもの
     c. 過去に優秀(発表)賞を受賞していないこと
     d. 過去に若手奨励賞を受賞していないこと

  対象者に該当する方は,投稿の際にその旨申告して頂きますようお願いし
  ます.
  優秀賞及び若手奨励賞の詳細につきましては,次のページをご参照ください.
  http://www.anlp.jp/rules/annual_meeting_award.html

6. 原稿はPDFファイルで提出していただきます(どうしてもPDFファイルでの
  提出が不可能な方は別途対応いたします).具体的な提出方法につきまし
  ては,論文投稿Webサイトの開設後,そのサイトでの手順に従ってください.

7. PDFファイルのフォーマットが適切でない場合には,予稿集に掲載できな
  い場合があります. 論文投稿Webサイトに掲載予定の原稿作成時の注意を
  よく読んで原稿を作成してください.なお,LaTeXのスタイルファイルの
  見本を用意していますので,ご利用ください.

8. 本会議の予稿集論文は,口頭発表かポスター発表によらず最大4ページです.

9.  ポスター・口頭発表の区分については,プログラム委員会の判断,会場の
  事情などにより変更させていただくことがありますので,あらかじめご了
  承ください.
  なお,口頭発表,ポスター発表の振り分けは論文の質とは関係なくおこな
  い,大会の優秀賞・若手奨励賞選考にあたっても区別をしません.

10. "No show"に関する注意.
    これまでの大会で,「事前の連絡なく口頭発表に現れなかった」,
  「ポスターを貼ってあるだけで説明員がまったくいな
  かった」などの,いわゆる"No show"に関する苦情が寄せられています.
  このようなことが多発しますと学会としてもペナルティの導入などを検討
  せざるを得なくなります.他の参加者の迷惑にならないよう,みなさんの
  責任ある参加をお願いします.

◯ 予稿集

本大会では,大会の1週間前(2016年2月29日(月)の予定)に予稿集をWeb上で
公開する予定です.CD-ROMは作成しませんのであらかじめ予稿集をダウンロー
ドして大会にいらっしゃるようお願いします.ダウンロード・サイトの情報に
ついては参加申し込みをいただいた時にお知らせします.印刷製本版の予稿集
も作成いたしませんのでご注意ください. 

★ 参加登録
 事前参加登録の受付開始は,1月7日(木)頃を予定しています.

※「参加登録システム」と学会の会員データベースとを「連動」させて会員
 価格適用等を判断しています.このため以下の点にご注意ください.
 (1)会員価格の適用のためには,原則,2016年度会費を納入頂いている必要が
       あります(学会の会費は前納制となっており,会計年度は1月始まり
    です.所定の期日までにご納入下さい)..
 (2)年次大会参加のために学会に新規入会される方は,参加申し込みの前
    に入会手続きと会費の納入をお願いします.振込のあと事務局側で
    入金を確認できるまでに4営業日程度かかりますので,遅くとも
    2016年2月2日(火)までに入会申し込みをお済ませ下さい.
    事務局側で会員データベースへの登録が完了した時点で会員として
    参加登録可能になります.

 ◆参加費
  会員種別,申込時期によって,以下の参加費をいただきます.
  事前登録の受付は1月7日(木)頃から2月9日(火)までです.
   一般会員:事前登録5,000円(不課税),当日受付7,000円(不課税)
   学生会員:事前登録3,000円(不課税),当日受付4,000円(不課税)
   賛助会員:事前登録5,000円(不課税)
   非会員:事前登録10,000円(税込),当日受付13,000円(税込)
   非会員(学生):事前登録5,000円(税込),当日受付7,000円(税込)

 ・チュートリアル,ワークショップの参加は,本会議参加費に含まれます.
 ・チュートリアルまたはワークショップのみ参加・聴講する場合も,本会議
  参加費が必要です.
 ・賛助会員価格(割引)は,事前登録のみ設定します.当日受付の場合は,
  非会員扱いとします.
 ・当日の受付作業の軽減のため,できるだけ,事前登録をお願いします.

★懇親会

日時:3月9日(水)18:30-20:30
場所:仙台国際センター
参加費:
一般会員
一般会員	6,000円(税込)
学生会員	4,000円(税込)
賛助会員	6,000円(税込)
非会員	6,000円(税込)
非会員(学生)	4,000円(税込)
内容:立食

注意事項:
例年,事前申し込み締め切り前に定員に達してしまうため,早めの申し込みを
お願いいたします。

◯ 問い合わせ先
お問い合わせは次のメールアドレスにお願いいたします.

言語処理学会第22回年次大会 プログラム委員会
Email: nlp2016-inquiry [at] anlp.jp

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□テーマセッションの発表募集

本会議内に以下の3件のテーマセッションを設けます.発表申込方法は本会議
と同様です.

○ テーマセッション1 「文理・産学を越えた翻訳関連研究」

[趣旨]

機械翻訳の性能は大規模なテキストデータや深層学習に基づくモデルの改良な
どによって向上しつつあるが、実務翻訳や訪日外国人の対面支援など、翻訳に
まつわる実社会のシーンにおけるユーザを含めたデザインについては、あまり
議論されてきていない。一方で、実務翻訳や翻訳教育、翻訳研究においては、
機械翻訳以外の自然言語処理技術、各種情報技術に対する潜在的なニーズがあ
る。本テーマセッションでは、自然言語処理研究者だけでなく、翻訳者や翻訳
ツールの開発者、翻訳研究者を集め、文理・産学の垣根を越えて、ニーズとシー
ズを共有する。そして、学際的な研究、実用的なシステムの開発、効果的な人
材育成に向けた有機的な連携について検討する。機械翻訳,翻訳メモリ,用語
集ツールなどを活用した翻訳方法論の実践、翻訳教育や翻訳行為分析などにお
ける情報技術の利活用、それ以外にも、人間と翻訳の両方にかかわる様々なト
ピックの発表を歓迎する。

[提案者]
藤田篤(情報通信研究機構)
山田優(関西大学)
立見みどり(立教大学)
影浦峡(東京大学)
武田珂代子(立教大学)

○ テーマセッション2 「言語教育と言語処理の接点」

[趣旨]

自然言語処理の分野では近年言語教育への応用を指向する研究が活発に進めら
れ,学習者の読解や作文を支援するシステム,学習者の作文を自動添削するシ
ステム,学習者の作文を自動採点するシステムなどの開発も行われるようになっ
てきている.また,第14回の年次大会(2008年)では,「教育・学習を支援する
言語処理」と題するワークショップも企画されている.このように,シーズと
しての技術に関する研究は数多く見られるものの,言語教育分野の研究者がど
のような技術を求めているか(ニーズ)と必ずしも合致している保証はない.
そこで,本テーマセッションでは,言語教育を専門とする研究者が現在どのよ
うな技術を必要とし,自らどのようなことを試みているか,言語処理を専門と
する研究者がどのような技術を有しており,どのようなことを試みているか,
に関する発表を集め,双方の研究者のニーズ,シーズのマッチングを行い,よ
り有機的な連携を行うための議論の場を提供したい.

今年3月の第21回年次大会の際には,2セッション,合計8件の発表を集めるこ
とができた.言語教育系からの発表6件,言語処理系からの発表2件と,言語教
育分野の研究者からも多数発表をして頂き,学会,大会の活性化につながった
と考えることができるとともに,両分野の研究者が一同に集まり,議論,交流
を行なう場となったものと自負している.

[提案者]
投野由紀夫(東京外国語大学)
奥村 学(東京工業大学)
根岸雅史(東京外国語大学)
石井康毅(成城大学)
内田諭(九州大学)
和泉絵美(同志社大学)
能登原 祥之(同志社大学)
金子恵美子(会津大学)
荒瀬由紀(大阪大学)
廣川左千男(九州大学)
ブレンダン・フラナガン(九州大学)

○ テーマセッション3 「対話・言語コミュニケーションにおける主観性とその評価」

[趣旨]

良い対話,悪い対話とはなにか,対話がうまく行っていない,あるいは破綻し
ているとはどういうことか,これらの問いは対話を工学的に扱う上で重要であ
るが,答えることは容易ではない.容易でない原因の1つはその主観性の高さ
にある.

提案者らは,Project Next NLP 対話タスクおよびそれに続く営みとして,人
と機械の雑談対話データを収集し,対話に含まれる破綻の検出に取り組む「対
話破綻検出チャレンジ」を開催したが,そこでも主観性の問題が浮き彫りとなっ
た.

そこで本テーマセッションでは,一般人30名による破綻アノテーションの分析
と,当チャレンジにおける6チームの破綻検出結果のエラー分析を中心に,

・破綻の集合知的な定義は客観的といえるか
・破綻の認定における主観性と客観性についての議論
・対話における「間主観性」の重要性に関する哲学的考察
・認知言語学や社会言語学の立場からはどのように破綻を説明するか
・談話分析・会話分析では破綻をどのような文脈や現象に見出すか
・課題遂行対話よりも柔軟な対話パターンを説明できる「対話理論」の拡張
・人が破綻の手がかりにしている現象をどのくらい自動的に検出できるか
・破綻の検出においては何が困難か,ボトルネックは何か
・言語コミュニケーションの質の評価方法
・主観的評価と客観的評価のバランスの取り方

などに関する発表を広く募集する.「破綻」を,「会話の齟齬」,「誤解」,
「ディスコミュニケーション」などに読み替えての発表も歓迎する.

チャレンジに関するデータは対話破綻検出チャレンジのWebサイト(*)にて公開
しているので,分析・議論の素材として活用していただきたい.

(*) 対話破綻検出チャレンジ
https://sites.google.com/site/dialoguebreakdowndetection/

[提案者]
船越孝太郎(ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン)
東中竜一郎(NTTメディアインテリジェンス研究所)
稲葉道将(広島市立大学)
小林優佳(東芝)
高梨克也(京都大学)
大塚裕子(公立はこだて未来大学)

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□ワークショップの発表募集

今回,以下の2件のワークショップが開催されることになりました.

◯ ワークショップ1 「言語処理の応用」

[趣旨]

近年言語処理技術が成熟するとともに,実世界で用いられる,言語処理技術を
元にしたシステムも数多く見られるようになってきています.広く言語処理技
術の発展に寄与することを目的とする当学会としては,これまで軽視されてき
たシステム開発へも投稿分野のカテゴリーを拡げ,その論文としての価値を新
たな観点から評価し,掲載への道を拓き,更なる論文誌の充実を図るため,論
文誌編集委員会において従来の投稿規定を一部改編することを検討しています.
そこで,そのための一歩として,言語処理技術を元にして開発されたシステム
に関する論文を幅広く集める特集号を企画しました.

この特集号を企画するのに合わせ,今回年次大会に併設するワークショップを
企画しました.言語理解とコミュニケーション研究会の主催するテキストマイ
ニングシンポジウムで多数発表されているような,実世界のビッグデータに対
するテキストマイニングシステムの適用事例,過去に何回かワークショップが
企画されている,言語処理技術を用いた教育支援システムの開発事例など,言
語処理技術を用いた応用システムに関する発表を広く募集しますので,多数の
投稿をお待ちしています.

[提案者]
佐藤理史(名古屋大学)
大熊智子(富士ゼロックス)
貞光九月(NTTメディアインテリジェンス研究所)
永田亮(甲南大学)
奥村学(東京工業大学)

◯ ワークショップ2 「論文に書かない(書けない)自然言語処理」

[趣旨]

自然言語処理研究の第一の成果物は論文であり,研究者集団の中における知見の
共有は,まず,論文に記述されていることを通じて行われます.一方では,論文
には書かない,あるいは書けない種類の,自然言語処理研究に潜在的に有益な知
見が存在することも事実であり,そのような知見は,研究室などの研究組織単位
で,暗黙的に共有されていることが多いように思われます.本ワークショップで
は,そのような暗黙的な知見を共有する機会を設けることによって,自然言語処
理研究の更なる発展を狙います.そのような知見は言語化しづらく,またある意
味では研究組織の競争力の潜在的な源泉となるため,共有が難しいことも事実で
すが,ワークショップを通じ,そのような知見を少しでも共有することは価値の
あることであると提案者は考えます.

本ワークショップでの研究発表には,例えば,以下の主題が含まれます:

* 研究そのものではなく研究指導や研究室運営などに関する知見や工夫.
    * 自然言語処理研究を教授する際の工夫
    * 研究室のセミナーや勉強会を運営する際の工夫
    * 投稿する会議の選定方針
    * 研究テーマの設定方針
    * 企業との共同研究の際の工夫
* 研究においてうまくいかなかった事例 (Negative Result) とそこから得られた知見
* 前処理や実験における暗黙の仮定や工夫

なお,本ワークショップでは,打ち解けた雰囲気の中での率直な議論を奨励する
べく,特に予稿の提出は求めない予定です.ワークショップでの発表をお申し込
みいただく際には,300文字程度の概要をお送りいただき,これによって本ワー
クショップの焦点から著しく外れた発表ではないか判断させていただくことを考
えています.

[提案者]
岩倉友哉(富士通研究所)
西川仁(東京工業大学)
高村大也(東京工業大学)
徳永健伸(東京工業大学)

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□第22回年次大会 スポンサーの募集

年次大会では,下記の内容でスポンサー企業,団体を募集いたします.今回か
ら,プラチナスポンサーの企業・団体様に限り追加で申し込んでいただける,
特定の費用項目に絞った「冠スポンサー」の募集を始めます.

◆ スポンサーの種類,料金と特典
           プラチナ  ゴールド   シルバー
  料金       20万円  10万円   5万円
1)ロゴ       大     中      小
2)広告       2面まで  1面まで   1面まで
3)展示       可能    可能
4)パンフレット   可能    可能     可能
5)懇親会へのご招待 2名    1名

※前回からの変更点(シルバースポンサーの料金改定・招待内容の改定等)が
あります。ご注意ください。

◆特典

1)ロゴ
年次大会でプログラムなどの配布物を入れるバッグにロゴを提示します.ロゴ
の大きさはスポンサーの種類によって異なります.同じ種類のスポンサー内で
の表示の順番は,基本的に申し込み順によって決めさせていただきます.また,
年次大会のWebページにおいても,ご希望のリンク先へのリンクを張ったロゴ
を表示します.

2)広告
年次大会で参加者全員に配るプログラムに広告を掲載します.ページ数はスポ
ンサーの種類によって異なります.

3)展示
年次大会開催中にブースを設け展示を行うことができます.(会場の都合上,
ご希望が上限数に達した場合,早めに募集を終了します)

4)パンフレット
年次大会の受付時,参加者全員にご希望のパンフレット,チラシなどを配布します.

5)懇親会へのご招待
プラチナスポンサー企業・団体の方は2名,ゴールドスポンサー企業・団体の
方は1名,無料で懇親会にご参加いただけます.

◆冠スポンサーの募集

特定の費用項目に絞った冠スポンサーの募集を始めます.今回は以下の種類と
し,プラチナスポンサーを申し込まれる団体様のみに冠スポンサーを申し込む
権利があるという形で実施いたします.カッコの中は,プラチナスポンサーの
費用に追加してお支払いいただく金額になります.いずれの項目でも,スポン
サー様の団体名が参加者にわかるように表示・発表いたします.なお,費用負
担以外の作業(たとえば菓子の選定など)をお願いすることはありません.

<冠スポンサーの種類と料金>
茶菓(15万円):休憩室に準備する菓子・飲み物の費用
清掃業務(5万円):ごみ処理にかかる費用
受付業務(20万円):受付のアルバイト費用
懇親会(最大100万円):懇親会を実施する費用

◆スポンサーの募集スケジュール
応募受付開始:  2015年11月 2日(月)10:00
(冠スポンサー 一次締め切り:  2015年12月15日(月))
募集締め切り:  2016年 1月15日(金)

◆ 応募先・問い合わせ先
より詳細な募集案内をご用意いたしましたので,ご覧ください.
http://www.anlp.jp/nlp2016/CallForSponsorsNLP2016.pdf
不明点など,下記担当までお気軽にお問い合わせください.

言語処理学会第22回年次大会 スポンサー担当
小原京子,関根聡,石川真奈見
Email: nlp2016-sponsor (at) anlp.jp

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◯ 委員一覧
大会委員会
委員長     加藤 恒昭    (東大)
委員      乾 健太郎    (東北大)
        小原 京子    (慶應大)
        菊井 玄一郎   (岡山県立大)
        永田 昌明    (NTT)
        森 辰則     (横浜国大)

大会プログラム委員会
委員長     森 辰則     (横浜国大)
副委員長    相澤 彰子    (NII)
委員      阿辺川 武    (NII)
        内山 清子    (湘南工科大)
        海野 裕也    (PFI)
        大熊 智子    (富士ゼロックス)
        狩野 芳伸    (静岡大)
        金山 博     (日本IBM)
        小林 一郎    (お茶大)
        小林 のぞみ   (NTT)
        佐々木 裕    (豊田工業大)
        渋木 英潔    (横浜国大)
        高橋 哲朗    (富士通)
        難波 英嗣    (広島市大)
        西川 仁     (東工大)
        橋本 泰一    (LINE)
        宮崎 林太郎   (ヤフー)
        松吉 俊     (山梨大)
        村上 明子    (日本IBM)
        村上 浩司    (楽天技研)
        横野 光     (NII)
        吉田 光男    (豊橋技科大)
        渡邉 陽太郎   (NEC)

大会実行委員会
委員長     乾 健太郎    (東北大)
委員      井之上 直也   (東北大)
        岡崎 直観    (東北大)
        折田 奈甫    (東北大)
        高橋 容市    (東北大)
        田 然      (東北大)
        成田 順子    (東北大)
        福原 裕一    (東北大)
        松田 耕史    (東北大)
        松林 優一郎   (東北大)
        水本 智也    (東北大)
        山口 健史    (東北大)
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