学会について

会長からのメッセージ

第5代会長 清木康

 日本データベース学会は、2002年に我が国におけるデータベース分野の代表的な学会として発足し、2010年には新たな理念として、“データベース、メディアコンテンツ、情報マネージメント、ソーシャルコンピューティングに関する国内外の人材の育成と科学・技術の振興をはかり、フットワーク軽く、産学連携、国際的ビジビリティの向上、新学術領域の開拓においてイニシアティブをとり、積極的に国内外にメッセージを発信し、学術、文化、産業、ならびに社会の発展に寄与すること”を掲げ、現在までに、特に我が国においてこれらの分野を先導してきました。現在、データベース技術は、大変重要かつ社会の中心的な技術の一つとなり、自然界、社会に存在する情報および知識を蓄積、共有、伝達、発信する新しい多くの応用を開拓するベースとなるものとして期待されています。

 現代社会における新たなデータベースおよびメディアコンテンツの創造や利用の拡大は、我々の情報共有・獲得の環境を劇的に変化させており、それらを共有・検索・統合する技術は、社会を支える最も主要な要素として益々重要になっています。また、データベース、メディア・データの多様化・大規模化に伴って、それらを対象とした新たなアルゴリズムやシステム構成の方法論の構築が期待されています。さらには、発展的な領域であるビッグデータ分析、人工知能などへの展開に向けての新技術、新たな方法論の開拓、さらには、社会環境、自然環境の中におけるデータベースの新たな応用についても、新しい方法論の開拓が期待されています。

 このような背景を踏まえ、本学会は、これまでの目標に加えて、新たな次の3要素を目標として前進して行きたいと考えております。

  1. データベースおよびその関連分野の発展的な領域、新たな研究領域、応用領域の開拓とその展開
  2. 研究教育機関、産業界、ベンチャービジネスを対象とした創造的連携研究活動を創出する場の実現
  3. 世界規模でのグローバルな課題を対象とし、他分野の学会および発展途上の国々の学会などとの新たなコラボレーションの実現

 本学会は、情報処理学会データベースシステム研究会、電子情報通信学会データ工学研究専門委員会との密接な連携、ACM SIGMOD 日本支部との一体運営、維持会員各位とのパイプを活かした産学連携等、データベースを中心としたイノベーションの発信のベースとなる学会として、会員の皆様とともに、前進してまいります。今後も、皆様と共に、対象とする分野を先導し、新たな領域を開拓し、それらの大いなる活用の実現を目指して進めてまいりましょう。

平成28年6月

日本データベース学会(DBSJ) 第5代会長 清木康

慶應義塾大学環境情報学部教授
大学院政策・メディア研究科委員長