日本データベース学会

A Study on Web Search and Analysis based on Typicality

概要PDF

番号 18
氏名 佃 洸摂
フリガナ ツクダ コウセツ
学位名 博士(情報学)
取得大学 京都大学
学位授与日 2014年9月24日
指導教員名 田中 克己
論文題目(主) A Study on Web Search and Analysis based on Typicality
論文題目(副) 典型性に基づくWeb検索と分析に関する研究
論文概要等

■ 論文概要
 本論文では,典型的な情報および,非典型的かつ有用な情報(意外な情報)の検索手法を提案する.ユーザがあるドメインの情報を調べるときに,典型的な情報を提示することはそのドメインの概要を知るうえで有用である.また,非典型的な情報や意外な情報を提示することは,ドメインをより深く知ったり,ユーザの興味を喚起したりするうえで有用である.提案手法では,認知心理学の分野の典型性に関する研究の知見を用いて,似たものの多さという観点に基づく典型度および、出現頻度の高さという観点に基づく典型度の推定,それらに基づく情報の意外度の推定を行う.具体的には,「典型度に基づくオブジェクト集合検索」,「語の認知度と語間の関係の非典型度に基づく意外な情報の発見」,「社会認知量に基づく語間の関係の典型度推定による意外な情報の発見」に関する研究を行い,提案手法・システムの評価を行った.本研究を通して,これまでの情報検索では十分に考慮されていなかった情報の典型性という概念を利用することで,典型度に基づく検索および分析の方法を提案した.

■ 学位を取得して
 私は学生時代、その時々で面白いと思った研究テーマに取り組んでいたため、いざ学位論文を書こうとなったときに、どのようなストーリーでまとめるかを非常に悩みました。博士課程で取り組んで業績を出したものの学位論文には含めなかった研究も複数存在しますが、研究室の多くの方と議論を繰り返しながら学位論文を書き上げることができました。今後も、研究の大きな方針は定めつつも、自分が最も面白いと思う研究テーマに取り組んでいきたいです。

公開URI http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/192217/1/djohk00541.pdf
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