日本データベース学会

会長からのメッセージ

第7代会長 横田治夫

 日本データベース学会(DBSJ)は2002年に設立され、今年20周年を迎えました。これまで、故上林弥彦先生、増永良文先生、西尾章治郎先生、北川博之先生、清木康先生、喜連川優先生の会長としての並外れたリーダーシップの下、関係する皆様の大変なご尽力により大きく発展して参りました。
 その中で、皆様良くご存じのように、情報分野では国内最大規模の参加者が一同に会するDEIMフォーラムや、WebDBフォーラム、ソーシャルコンピューティングシンポジウム、先端的データベースとWeb技術動向講演会、データ作法セミナーといった様々なイベントが盛況に開催され、関連国際会議との連携、中国・韓国のデータベースコミュニティとの交流、アカデミック支援プログラム等による産学連携、各種表彰、ダイバーシティの推進、最強データベース講義コンテンツライブラリの作成、和文・英文の日本データベース学会論文誌の発行、ニュースレターの発行等々と、非常に広範な活動が大変活発に行われております。今年度からは、新論文誌「データドリブンスタディーズ」も刊行される予定です。さらに、喜連川前会長をはじめ関係する前副会長の皆様方の多大なご努力により、日本データベース学会は2021年1月6日に一般社団法人となり、次の発展に向けて学会としての地位は更に確固としたものになりました。
 このような素晴らしい環境の中で、私自身がこれまで育てて頂いてきたことに心底より感謝致しております。その御恩に少しでも報いられるように、これまで諸先輩の皆様が築き上げてこられた日本データベース学会の貴重なコミュニティの更なる進展を目指し、微力ながら尽くしていきたいと思っております。
言うまでもなく、本コミュニティの振興は会員の皆様のお力添えがあって初めて成せるものでございます。ご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。会員の皆様からのご意見を取り入れる新たな枠組みも用意し、学会の活動を進化させていければと考えております。
 本学会が対象とする「データ」の重要性は既に社会的に広く認識されるようになっており、「データ」にまつわる様々な学術研究の必要性が益々増大することは間違いありません。関連する諸学会とも協力し合い、広く「データ」に関わる学術活動を学会として支えていくことが何より重要であると思います。「フットワーク軽く」が、定款にも書かれているように本学会の特徴の一つですので、「データと共にフットワーク軽く(Be active and dynamic in supporting the use of data!)」を合言葉に、一緒にコミュニティを発展させていこうではありませんか。

2022年7月

日本データベース学会(DBSJ) 第7代会長 横田治夫

東京工業大学 教授

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