日本データベース学会

2021年度 第1回DBSJセミナー「改正個人情報保護法の解説と、企業における大規模データ連携基盤の実際」

開催日2021年10月13日(水)

2019年より安全なデータの利活用をテーマにシリーズ開催してきた日本データベース学会のセミナー、今年も無料・オンラインで開催します!

今年の第1回目のセミナーは、今年の国会で成立した改正個人情報保護法(官民を通じた個人情報保護制度の見直し)について、個人情報保護委員会事務局から直接ご講演いただきます。
後半は、実際にデータ利活用している企業側から、データレイクのような大規模データ情報連携基盤の構築の経験談など、事例をまじえて講演していただく予定です。最後に喜連川会長をモデレータとして全講演者とともにパネルディスカッションを実施します。

2021年度 第1回DBSJセミナー

  • 日程:2021年10月13日(水) 13:00~17:00
  • 場所:オンライン開催(参加申込者にお知らせします)
  • 参加費:無料

DBSJは新型コロナウイルス下での研究活動に影響を受けている方々を支援するため本セミナーを無料とすることに決定致しました。どなたでも無料でご参加いただけます。

  • プログラム(13:00~)
    • 挨拶(木俵 豊 特命副会長) 5分

    • 令和3年改正個人情報保護法について (60分)

      個人情報保護委員会事務局 参事官
      栗原 淳 氏
      概要:
       令和3年5月19日に公布されたデジタル社会形成整備法による個人情報保護法の改正等により、従来、別々の法律や条例で規律されていた官民・地方の個人情報の取扱いに関するルールが、改正後の個人情報保護法において一覧的に規定されることなり、個人情報保護委員会がこれらの規律全体を一元的に所管することとなります。特に、学術研究分野及び医療分野においては、官民の異なる主体が個人情報の取扱う場合であっても、民間事業者に適用されるものと同じルールが適用されることとなるほか、条例ごとに異なっていた地方公共団体に関する規律も法律により共通ルール化されることになります。更に、今回の法改正では、学術研究機関等についても、現行の個人情報保護法で設けられていた一律の適用除外が廃止される一方で、新たに利用目的による制限に関する例外規定等を設けるといった制度整備も行っています。こうした大きな制度改正を伴う「令和3年改正個人情報保護法」について、そのねらいや新たな制度の概要についてご紹介します。

    • 休憩(5分)

    • 安全でスケーラブルな意識決定を加速するAWSのデータレイク (45分)

      アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 パブリックセクター シニアソリューションアーキテクト
      櫻田 武嗣 氏
      概要:
       すべての構造化データと非構造化データの一元化されたリポジトリであるデータレイク(Data Lake)は規模のスケーラビリティが重要な要素であるためクラウドの優位性を活かすことができる。しかし様々なデータを大量に保存するだけではデータスワンプ(Data Swamp)と呼ばれる状態に陥ってしまうが、様々な処理パイプラインに適切なデータを流し込むことで初めてビジネス判断に貢献できるデータレイクと呼ばれるものになる。本講演ではクラウド上に構築されたデータレイクの特長、構築手法、事例を紹介する。
    • 実践的なデータ利活用に向けて (45分)

      日本アイ・ビー・エム株式会社 データ・プラットフォーム・サービス パートナー
      大久保 将也 氏
      概要:
       世の中ではDXという言葉が盛んに語られているが、実践できている企業は少ないのが現状である。テクノロジーは進化しているものの、データの取り扱いには依然課題があり、それがデータ利活用を阻害している。これを解決するために、データ・アーキテクチャーとデータ・ガバナンスの整備を実践的な手法で取り組むことで、本来実施したかったデータ利活用を実現し、DXを推進することができる。

    • 休憩(10分)

    • パネルディスカッション(60分)
      モデレータ:国立情報学研究所/東京大学 喜連川 優 会長
      パネリスト:講演者一同

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