日本データベース学会

2021年度 第2回DBSJセミナー「AI倫理の解説および、企業におけるAI指針策定、AIモデルの開発方法、品質管理の実際」

開催日2022年1月26日(水)

2019年より安全なデータの利活用をテーマにシリーズ開催してきた一般社団法人日本データベース学会のセミナー、今年も無料・オンラインで開催します!

2021年第2回目のセミナーは、AIの倫理をテーマに、中央大学の平野先生よりご講演をいただきます。後半は、実際にAIモデルを構築している企業側から、AI指針やAI開発方法、またモデルの品質管理等ついてご講演していただく予定です。最後に喜連川会長をモデレータとして全講演者とともにパネルディスカッションを実施いたします。

2021年度 第2回DBSJセミナー

  • 日程:2022年1月26日(水) 13:00~17:00
  • 場所:オンライン開催(参加申込者にお知らせします)
  • 参加費:無料

日本データベース学会は新型コロナウイルス下での研究活動に影響を受けている方々を支援するため今年度もDBSJセミナーを無料で開催しています。どなたでも無料でご参加いただけますので奮ってご参加下さい。

  • プログラム(13:00~)
    • 挨拶(木俵 豊 特命副会長) 5分

    • 自動運転の派生型トロッコ問題に於けるドイツ倫理原則と大衆の選好の乖離を考える(60分)

      中央大学 国際情報学部長・教授
      平野 晋 氏
      概要:
       自動運転車が、何れの進路をとっても損害発生が避けられない場合に何れの進路をとるべきかという、推奨すべき衝突進路を問う派生型トロッコ問題の概要を先ずは紹介します。その上で、大衆の選好(例えば、余命の短い大人よりも余命が長い子供の保護を優先する衝突進路を選好する大衆意識)が、ドイツが推奨する衝突進路上の倫理原則と相入れない事実を指摘します。そして、今後は多様なマルチステークホールダーの意見を取り入れた議論が必要であると訴えます。

    • 休憩(5分)

    • AIガバナンスの確立に向けて ~AI倫理を見据えて~(45分)

      株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 技術革新統括本部技術開発本部長
      雨宮 俊一 氏
      概要:
       急速な勢いで進化を続けるAIは、活用により様々なベネフィットが期待される一方で、精度や品質の制御などにこれまでのシステム開発とは異なる課題があります。また、2021年4月にEUではAI規制案が発表され、AIの活用においては法令に加えて倫理・社会受容性など様々な観点からリスクへの対応が必要になっています。本講演では、AIガバナンスの国内外の動向やAI活用によるリスク事例を踏まえた上で、AI指針やAI開発方法論、今年度に新設したAIアドバイザリーボードなどNTTデータのAIガバナンス確立に向けた取り組み状況をご紹介します。

    • 機械学習品質管理・保証の動向と取り組み(45分)

      トヨタ自動車株式会社 コネクティッドカンパニー コネクティッド先行開発部
      InfoTech データ解析基盤G グループ長 プリンシパル・リサーチャー
      福島 真太朗 氏
      概要:
       機械学習を組み込んだ製品やサービスが実用化されるにつれて、その品質管理や保証が社会的にも重要な課題として認識されている。講演者は、「機械学習品質マネジメントガイドライン」(産業技術総合研究所)の策定に携わるとともに、企業内においても工場における外観検査、コネクティッドカーから収集される車両走行データを用いたサービス等の実現に向けて、直面する課題を解決するための取り組みを実施している。本講演では、これらの動向と取り組みについて、事例を交えながら説明する。

    • 休憩(10分)

    • パネルディスカッション(60分)
      モデレータ:国立情報学研究所/東京大学 喜連川 優 会長
      パネリスト:講演者一同

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