■論文概要
近年の情報環境では，ライフログ，写真や動画のような様々なコンテンツを共有することができるソーシャルメディアが急速に普及している．一般的に，ソーシャルメディアにはユーザにより生成・発信された大量のコンテンツがリアルタイムで共有されており，テレビ放送やラジオ放送のような伝統的なメディアとは大きく異なる特性を持っている．本研究では，ソーシャルメディアの「協調的なメディア」であるという特性と「時空間的なメディア」であるという特性に着目し，今後ますます増加すると期待されるソーシャルメディア上のユーザ生成コンテンツを効率的に分析して活用することが重要であると考えた．本博士論文では，ソーシャルメディア上のユーザ生成コンテンツの協調的分析とその活用および時空間的分析とその活用について研究した結果について述べる．

■学位を取得して
学位取得までの感想を一言で述べると大変で体力的にも、精神的にもしんどかったです。しかし、とても充実していて、あっという間の2年半で、博士課程に進んだからこそ、いろいろな経験をすることができ、いろいろな人に出会うことができました。ここまで来ることができたのは、指導教員の先生をはじめとする様々な先生方、研究室メンバー、友人、家族の支えがあったからです。学位取得は、車の運転免許証をとることに似ていると言われたことがあります。学位を取得することができたからよかったと安心するのではなく、ようやく一人前の研究者になる準備を整えてスタートラインに立つことができたのだから、プライドと責任を持って自分の道を切り開いていかなければなりません。これから今まで以上に大変でしんどいことを経験すると思いますが、初心を忘れず、楽しみながら、よい成果を残していけるように精一杯努力して参ります。