國井利泰 東京大学名誉教授が瑞宝中綬章を受賞
本会の功労賞授賞者である國井利泰先生が、
平成25年秋の叙勲において瑞宝中綬章を受賞されました。
國井先生は、東京大学理学部化学科にて量子計算化学分野の研究で学位を取得された後、
情報科学分野の研究ならびに教育に尽力されました。
1990年代には、国内の大学初のコンピュータ理工学を専門とする会津大学の開学に携わり、
初代学長としてその礎を築かれました。
また、国際論文誌の創刊や国際学会の設立などにも精力的に取り組まれ、
後進の研究者が活躍できる環境作りにも尽力されました。
本会がカバーするデータベース分野を中心に、
幅広い研究領域における業績は枚挙にいとまがありません。
近年も、リアル空間とバーチャル空間を融合するサイバー世界を規定するセル理論を提唱され、
複雑化する今日的なサイバー空間を表現するモデルの実現を目指すなど、
先生の知的探究心は深まるばかりです。
今回の瑞宝中綬章の受賞は、
國井利泰先生の長きに渡る研究ならびに教育における国内外の功績が高く評価されたものです。